会社近くのお寺に掲示されていました。
種田山頭火だそうです。
「山あれば山を観る
雨の日は雨を聴く」
何気ない言葉ですが、心に静かに残ります。
晴れた日には、晴れた日の明るさがあります。
雨の日には、雨の日の音があります。
けれども私たちは、つい晴れの日ばかりを望んでしまいます。予定通りに進む日、気持ちよく物事が運ぶ日、何事もなく終わる日。そんな日を「よい日」と思い、雨のような一日を、できれば避けたいものとして見てしまいます。
仕事をしていても、毎日が晴れというわけにはいきません。思いがけない出来事が起こる日もあります。予定が変わる日もあります。こちらの思い
がうまく伝わらなかったり、思っていたような結果にならなかったりすることもあります。
そんな時、山頭火の「雨の日は雨を聴く」という言葉はいろいろな気付きを与えてくれます。
雨を止めようとするのではなく、まず雨の音に耳を澄ませる。
今、自分の前にあるものを、急いで評価せず、静かに受け止める。
そうしてみると、雨の日には雨の日の気づきがあります。順調な時には見えなかったこと。忙しさの中で聞き逃していた声。立ち止まったからこそ見えてくるもの。
工場の仕事も同じかもしれません。うまくいかないこと、手間のかかること、もう一度見直さなければならないこと。その一つひとつの中に、次につながる小さな音があるように思います。
晴れの日もよし。雨の日もまたよし。
もうすぐ梅雨も明けて夏本番を迎えそうですが、今日がどんな一日であっても、その日の音を聴くように、丁寧に過ごしていきたいと思います。







