お客様訪問の時に、定年で辞められる方にご挨拶に行きました。
この方には、15年ほど前に工場監査でかなり厳しい評価をいただいたことがありました。
何から何まで厳しい指摘をいただき、「このままでは取引がなくなってしまう」と大変なショックを受けたことを覚えています。
本当に大きなショックでした。
しかしそれで終わりではなく、その後もずっと面倒を見てくださいました。
どうすればよいかを厳しくも丁寧に教えていただき、全社一丸となって改善・改革に取り組むきっかけをいただきました。
この時の厳しいご指導があったからこそ、今の高石工業があるのだと感謝しています。
「毎月訪問していろいろと叱咤激励いただきましたね。あの頃は手厳しかったです。」と私から振り返ると、「あのことは『あるべき姿』が定まっていなかったからね。あのままいろいろとやろうとしてもうまく行かないですよ。」と笑っておっしゃっていました。
おかげさまで、お取引先から最優秀賞をいただけるまでになりました。
とはいえ、私たちもできていない事が多く、まだまだです。
この方からも「今に満足せず、これから大きく変わるであろう社会動向に対応し、5年後・10年後を見据えて強みを生かして頑張ってください」と言われました。
15年間ありがとうございました。
第二の人生も充実したものになりますように。