アメリカの国立研究所PNNL(Pacific Northwest National Laboratory)を訪問しました。
PNNLはアメリカに17ある国立研究所の一つで、ホームページによると、
「PNNLは、世界最大の科学技術課題に取り組むことで、知識のフロンティアを前進させます。 化学、地球科学、およびデータ分析の際立った強みが私たちの科学の使命の核心であり、アメリカのエネルギー回復力を高め、国家の安全を強化する革新の基礎を築きます。」
だそうです。
こちらでは物理化学・バイオ・エネルギー・核などの研究を行っていて、今までに実用化されたものの中には、DVDの光ピックアップやがん治療、地球温暖化防止、ナノテク、サイバーセキュリティなど、私たちの生活に密接な場で使われているものが数多くあるのだとか。
このPNNLがあるパスコ(シアトルから飛行機で1時間くらい)という町は、もともと冷戦時代に原子力や核兵器開発で発展したところです(Uberのドライバーさんが言っていました)。実際に郊外には原発があり、その関係でこの研究所もできたのかもしれません。ちなみに古くは第二次大戦中の日系アメリカ人強制収容所も近くにあったのだそうです。
砂漠の中の街ですが中心部を流れるコロンビア川のため緑が多く、日中は気温が38℃にもなっていましたが、乾燥しているため日陰はそれほどの温度は感じません(日向は灼熱です)。
研究所は広大な土地の中にあります。「柵がない開かれた研究所」だそうです。
昼のランチ時にはフードトラックの出店や高校生の吹奏楽演奏などもあって、陽気なキャンパスでした(実際に研究所の中に入るには厳しいセキュリティがあり、事前の申請がいります)。
この研究所で三日間、日本からのメンバーとPNNLのメンバーがお互いの研究内容の紹介をしたり研究所のラボ見学、高圧水素用シール材の研究評価の打合せをしました。
三日間、ありがとうございました!