2026年7月23日
夏と蝉と花火のはなし。
梅雨が明けて
あっという間に
連日35度を超える猛暑。
うだるような暑さの朝、
蝉が地面にひっくり返って
蟻が山のようにうわーっと群がっている。
ついこの間鳴き始めたばかりだというのに
もう、死んでしまったのか。
蝉の命は短いというけれど
一ヶ月も生きる強者もいるらしい。
ミンミンミンミーン…
力強く鳴き叫ぶ。
耳をつんざくような大合唱は
夏の景色を鮮やかに彩る。

ヒューッ、ドン、ドン、ドドン…
たまや〜!!
夜空に咲く大輪の花。
次の瞬間
取り残される夜の余白。

花火大会、蚊取り線香、かき氷、盆。
なぜなのだろう…
賑やかで心華やぐ季節なのに
ほんの少し「感傷的」な気分になるのは。
一瞬の輝き。
生命の爆発。
遠い昔の夏休み。

諸行無常…
形あるものはいつか壊れる…
そんな言葉が脳裏に浮かんでは消える。
限りあるものだから、心に深く刻まれる。
そうか。
ようやく、ストンと腑に落ちた。
だからこそ人々は
ここぞとばかり夏を味わい尽くし、
懐かしみ、
思い出しては感慨にふけるのだろう。

毎年訪れる夏。
長くて暑苦しい夏。
ヤツは不意にやってきて
浮き足立っている面々の前を
笑顔で通り過ぎ
足早に走り去ってしまう。
楽しかった余韻だけを残して…。

こうしてまた
私達は夏を待ち望むのだ。

さて、
今年もついに
この季節が巡ってきた。
今度こそ
景色…匂い…音色…
その全てを掴まえたい。
心の隙間を埋めるために。
楽しい思い出を胸に、前を向いて進むために。
だから。
真っ直ぐに、力強く。
さあ、全身で夏に飛び込んでいこう。

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