「Q. 一般用Oリングと水素用Oリングの違いは何ですか?」
「A.水素用Oリングは、水素の浸透性、高圧環境、低温・高温条件、急減圧現象などを考慮して材料や設計を選定する点が異なります。」
【解説】
一般用Oリングは、水、空気、油、薬品など、さまざまな流体をシールするために使われています。用途に応じてNBR、EPDM、FKM、シリコーンゴムなどが選ばれますが、通常の用途では「流体との相性」「温度」「圧力」「耐久性」などを中心に検討します。
一方、高圧水素用途では、さらに水素特有の課題を考慮しなければなりません。
水素は分子が非常に小さく、ゴム内部へ浸透しやすい性質があります。高圧環境ではその影響がより大きくなり、ゴム内部に入り込んだ水素が急激な減圧時に膨張することで、ブリスターや内部亀裂を引き起こすことがあります。この現象はRGD、つまり急減圧損傷と呼ばれます。
また、水素ステーションでは−40℃付近の低温性能が求められる場合があり、圧縮機周辺では高温環境への耐性が必要になることもあります。つ
まり、水素用Oリングでは、材料単体の性能だけでなく、使用圧力、温度、減圧速度、溝設計、組付け条件まで含めた総合的な検討が欠かせません。
【高石工業からの一言】
「見た目が同じだから、同じように使える」とは限らないのがゴムOリングです。
高石工業では、長年培ってきたゴム配合技術とシール設計のノウハウを活かし、高圧水素環境に適したEPDMやFKM材料を開発しています。水素用途では、材料選定・設計・評価を一体で考えることが、安全で信頼性の高いシールにつながります。
私たちは水素ステーション用Oリングで、環境にやさしい「水素社会」の実現に貢献します。
水素用ゴムシールはもちろん、各種ゴムパッキンの研究開発についてもお気軽にお問い合わせください。






