70MPa水素に使えるOリングはありますか?
燃料電池車への水素充填では、70MPa級の高圧水素が使われます。そのため、水素ステーションや関連機器に使用されるOリングには、非常に高い耐圧性とシール信頼性が求められます。
Q. 70MPa水素に使えるOリングはありますか?
A. あります。高石工業では、−40℃~85℃までの使用に対応するEPDM材料と、常温~180℃までの使用に対応するFKM材料を用意しています。
解説
70MPaは、約700気圧に相当する非常に高い圧力です。このような環境では、一般用途のOリングをそのまま使用することはできません。水素の浸透、急減圧による損傷、低温での硬化、はみ出しなど、複数のリスクを考慮する必要があります。
水素ステーションでは、充填時に温度が大きく下がるため、−40℃付近でもゴムの弾性を維持できる材料が求められます。このような用途では、低温性に優れたEPDMが有力な候補になります。
一方、圧縮機や高温部位では、耐熱性が重要になる場合があります。その場合は、180℃程度までの使用を想定したFKMが候補になります。
ただし、Oリングの選定は圧力だけで決まるものではありません。温度、加圧・減圧の頻度、減圧速度、溝寸法、つぶし率、充填率、使用回数などを総合的に判断する必要があります。
高石工業からの一言
「70MPa対応」と一言で言っても、実際の使用条件によって最適な材料は変わります。
高石工業では、低温用途向けのEPDM、高温用途向けのFKMを開発し、水素ステーションや関連設備での実績を積み重ねてきました。圧力だけでなく、温度や設計条件まで含めたご相談をいただくことで、より安全で信頼性の高いシール材をご提案できます。






