90MPa水素にも対応できますか?
水素関連機器の開発では、70MPaを超える高圧条件での使用を検討されることがあります。90MPa級の水素環境では、Oリングにかかる負荷はさらに大きくなり、材料選定と評価がより重要になります。
Q. 90MPa水素にも対応できますか?
A. 使用条件によります。高圧域では材料選定と実機に近い評価が特に重要です。
解説
90MPa級の高圧水素環境では、水素がゴム内部へ浸透する影響がさらに大きくなります。高圧状態でゴム内部に入り込んだ水素は、急激な減圧によって膨張し、ブリスターや内部亀裂を発生させる可能性があります。
また、圧力が高くなるほど、Oリングが溝のすき間から押し出される「はみ出し」のリスクも高まります。そのため、材料の硬度、溝設計、すき間管理、バックアップリングの使用など、設計面での検討も欠かせません。
90MPaクラスでは、カタログ上の材料物性だけで判断することは難しくなります。実際の水素ガスを使い、加圧・保持・減圧を繰り返すサイクル試験などによって、使用条件に近い評価を行うことが重要です。
高圧水素用途では、安全性に関わる部品であるため、材料選定と試験評価をセットで考える必要があります。
高石工業からの一言
90MPa級の高圧水素用途では、「使えるかどうか」を机上で判断するのではなく、実際の条件に近い評価を行うことが大切です。
高石工業では、HyTReCなどの水素関連試験施設を活用し、高圧水素環境での評価を行っています。材料開発から試作、評価、量産まで一貫して対応できる体制を活かし、お客様の開発段階からシール材選定をサポートしています。






