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2026年6月11日

【高圧水素用OリングQ&A①】

 

 

近年、水素エネルギーへの注目が高まる中で、水素ステーションや燃料電池車、水素製造設備などの開発が世界中で進んでいます。その中で重要な役割を果たしているのが「水素用Oリング」です。

 

 

 

【高圧水素用OリングQ&A①】

 

 

「Q. 水素用Oリングとは何ですか?」

 

 

 

「A. 水素ガス環境で使用されるシール用ゴム部品です。特に高圧水素環境では、漏れ防止だけでなく、急減圧による損傷への耐性も求められます。」

 

 

 

【解説】

Oリングは、機器や配管の接続部分に組み込まれ、気体や液体の漏れを防ぐために使用されるシール部品です。見た目は単純なリング状のゴム製品ですが、その性能が設備全体の安全性や信頼性を左右します。

 

 

特に水素用途では、一般的なガス用途とは異なる課題があります。

 

 

まず、水素はあらゆる気体の中でも非常に小さな分子であり、ゴム材料の内部へ浸透しやすい性質を持っています。そのため、材料によっては漏れが発生しやすくなったり、性能が低下したりする場合があります。

 

 

さらに、水素ステーションなどでは70MPa(約700気圧)という非常に高い圧力で水素を扱います。このような高圧環境では、ゴム内部に浸透した水素が急激な減圧時に膨張し、内部からゴムを破壊することがあります。この現象はRGD(Rapid Gas Decompression:急減圧損傷)と呼ばれ、高圧水素用シール材の重要な評価項目です。

 

 

また、水素ステーションでは充填時に温度が大きく低下するため、−40℃という低温環境でも十分なシール性能を維持しなければなりません。一方で、圧縮機などでは高温環境への対応も必要になります。

 

 

つまり、水素用Oリングには、

 

 

・高圧への耐性

 

・水素透過への対策

 

・急減圧への耐性

 

・低温性能

 

・高温性能

 

・長期耐久性

 

 

 

といった多くの性能が求められるのです。

 

 

 

【高石工業からの一言】

 

 

Oリングは設備全体から見ると小さな部品ですが、その性能が設備の安全性や信頼性を大きく左右します。

 

 

高石工業では、高圧水素用EPDMやFKMの材料開発から試作、量産、評価まで一貫して対応しています。国内外の水素ステーションや水素関連設備で培った経験を活かし、水素社会を支える「見えない安全」を提供しています。

 

 

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