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○○「ゴムって意外とおもしろい!」 ○
○ 高石工業メールマガジン Vol.42 ○
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○○○○○○○○○○○○○○★2010年10月10日号★○
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朝晩だけなく、昼間も涼しくなってきました。秋もドンドン
深まっていきますね。体調管理に気を付けて今月も頑張っていきましょう!
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ゴムって実はおもしろい素材なんです―。
伸ばした状態で熱を加えると縮んだり、油にふれると膨らんだり、
配合一つで性能が変わったりと…。
ゴムって地味な存在に思われがちですが、実は非常に奥が深い素
材なんです。そんなゴム製品の開発に取り組んでいる私たちの取
り組みをお伝えします。
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このメールマガジンは、現在お取引させていただいているお客様、
展示会等で名刺交換させていただいた皆様にお送りしています。
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★――INDEX――――――――――――――――――――★
[1]ゴムの「Knowledge」
~『可塑剤4 ゴムに柔軟性をあたえ、成形性を向上させたり
する効果があります。』
[2]社長コラム
~『機械要素技術展 in 大阪』
[3]「高石工業開発型ブログ 伸縮自在」より
~『永久伸び試験についてのお話』
[4]「のびのびブログ」より 今月の担当は鳥取工場製造部 小松
~『歓迎会』
[5]今月の気になる商品ご紹介
~『今話題のLCC。海外旅行も手軽に行ける時代が
やってきました。』
[6]高石工業ニュース
~『10月より営業部に新入社員が配属されました。』
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■□ [1]ゴムの「Knowledge」
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今号も前号に続き、可塑剤の具体的な種類についてお話します。
9)りん酸誘導体
(1) トリブチル・ホスフェート
・・・ニトリルゴム、アクリルゴムの可塑剤。耐寒性、
耐光性を有するが、揮発性が大きいので用途が制限される。
(2) トリ-(2-エチルヘキスル)ホスフェート
・・・合成ゴムの可塑剤。耐寒性も優れている。
(3) 2-エチルヘキシル・ジフェニル・ホスフェート
・・・合成ゴムに添加する低揮発性をもった可塑剤。
耐寒性、耐候性もよい。
(4) トリブトキシエチル・ホスフェート
・・・ニトリルゴム、ウレタンゴム、アクリルゴムに用いる。
耐寒性、低温柔軟性を付与する。
(5) トリフェニル・ホスフェート
・・・天然ゴム、合成ゴムの二次可塑剤。著しく揮発性が
低い。ただ、耐光性はよくない。
(6) クレジル・ジフェニル・ホスフェート
・・・天然ゴム、合成ゴムの可塑剤。化学的にも比較的
安定しており、耐寒性もよい。
10)グリコール誘導体
(1) ポリエチレングリコール
・・・合成ゴムの可塑剤、および加工助剤として添加される。
別名、オキサイドワックスとよばれ、FDAにも合格。
(2)ジブチル・メチレン・ビス-チオグルコレート
・・・合成ゴム、特にニトリルゴムに用いられる可塑剤。優れた
弾性と低温柔軟性を付与する。
以上で可塑剤についてのお話は終わりです。
次回は軟化剤についてお話しする予定です。
※お断り
この項目に記載している記述内容はあくまでも一般的に知られて
いる事柄です。弊社独自のノウハウを開示したものではありません。
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■□ [2]社長コラム
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機械要素技術展 in 大阪
このメルマガが出るころにはもう終わっていますが、10/6~8に
インテックス大阪で恒例の「機械要素技術展」が開催されます
(というか、されていました)。
弊社は出展していないのですが、意外なところで弊社の製品が
展示されていました。
それは某社の「事例紹介」です。私たちがゴム試作用に導入した
マシンを、導入事例として製品サンプルとともに展示してくれて
いました。
その機械を導入してからもう2年になります。私たちはもともと
ゴムパッキンの量産が(今も)メインですが、開発・設計段階の
お客様のお役にたつために、試作・開発支援に力を入れてきました。
短納期・低価格・高品質を実現する「切り札」としてその機械を
導入したのです。最初は使い方が分からず悪戦苦闘したものですが、
今では専任のスタッフもいて、毎日フル稼働しています。
今回の展示については、事の始まりが8月のことになります。
先方の営業さんから「あの~、御社に入れた「アレ」を展示会で
取り上げさせてほしいんですけど…」と電話がありまして、お盆前に
わざわざ取材に来られました。お客様が希望される試作品を短納期で
お届けするのにその機械がとても役立っていることを、実際の製品を
紹介しながら説明させていただきました。
9月の後半に校正用の原稿をいただいたのですが、さすがプロの方は
慣れていらっしゃいます。私たちが取りとめなく話したことが見事に
まとめられ、しかもマシンのアピールポイントがしっかりと強調され
ています。あれを見たら、既に導入している私たちでももう一台欲し
くなるなあ…
ともあれ、私たちの事例を紹介してくれてるなんて光栄です。
ぜひお立ち寄りください!…って終わってるんですよね、もう(^^;
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弊社代表取締役 高石秀之のブログ「ゴムのヒント」更新中!
まじめな仕事の話から、趣味の話まで
http://www.takaishi-ind.co.jp/blog/?mail101010
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■□ [3]「高石工業開発型ブログ 伸縮自在」より
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技術部の高橋です。
前回は、剛板とゴムの接着はく離試験についてのお話でした。
今回は、高石工業で行っている永久伸び試験についてのお話です。
1. 永久伸び試験とは
永久伸び試験は、加硫ゴムを一定の長さに引張り、一定時間保持
したのち、はね返させることなく急に収縮させ、一定時間後の残留
伸びを測定する試験です。
試験片は1号形ダンベル状試験片を用い、試験片には伸び測定用の
標線を付け、この部分を規定された長さに伸ばして収縮後の永久
伸びを測定します。
2.試験装置について
永久伸び試験は、試験片を一様の速さで引張り、一定の長さで
一定時間保持することのできる装置を用いて行わなければいけ
ません。
ですから、この試験もダンベル状試験片の引張試験などを行って
いるオートグラフを用いて行っています。
3.試験方法について
試験片をオートグラフにセットして、あらかじめ試験片に付けて
おいた伸び測定用の標線を規定された長さまで伸ばした後、
10分間その長さを保持します。
規定された長さとは、常態試験の伸び(%)の約1/2に相当する
長さと決まっています。
例えば、常態試験の伸びが500(%)の場合、1号形ダンベル状
試験片の標線距離は40(mm)なので、次式(常態試験の伸びの
計算式)より規定された長さLxは、
{(Lx-40)/40}×100=500×1/2Lx=140となり、
この場合は標線間を140mm伸ばすことになります。
そして、10分間保持したのち、収縮させてから10分後の標線距離
を測定して永久伸びを求めます。
4.永久伸びの求め方について
この試験は原則として2個の試験片で行うため、2個の永久伸びの
平均値をその加硫ゴムの永久伸びとします。
永久伸びは、次の式によって計算します。
PS=(l1-L0/L0)×100
ここに、PS:永久伸び(%)
L0:標線距離(mm)
l1:収縮させ規定時間放置後の標線間の長さ(mm)
例えば、2個の試験片でl1が43(mm)と44(mm)だった場合、
それぞれのPSは7.5(%)、10(%)となり、この場合のPSは
2個の平均値で9(%)となります。
永久伸び試験についてのお話は以上です。
次回は引裂き試験についてのお話です。
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● 当社の「研究・開発への取り組みの様子」をお伝えする
「高石工業開発型ブログ『伸縮自在』」もおかげさまで好評です。
こちらは隔週月曜日に更新!
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■□ [4]「のびのびブログ」より 今月の担当は鳥取工場 小松
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『歓迎会』
今日は、報告があります。
なんと先月、新しい仲間が入社されました。
21歳のT君です。お若いですね。
入社して間もないのですが、覚えが早く、毎日頑張って作業されて
いる姿を見て、私自身ももっともっと頑張らないといけないなぁと
改めて感じています。
そして先月、T君の歓迎会が行われました。
始めに、Pチーム(社内改善プロジェクトチーム)リーダーの挨拶
があり、続いて大阪工場から研修に来られている呉松さんが乾杯の
音頭をとられ会がスタート。
お刺身、天ぷら、茶碗蒸しなどの様々な料理を楽しみながらビール
もすすみ、隣や前の方と会話も弾むなか、Pチーム企画として、
紹介ゲームが行われました。
内容は、自分の座っている席と向かい合わせの席の方が5分間の
時間の間にお互いの誕生日、血液型、勤続年数、趣味などを聞き覚え、
お互いのプロフィールを5分後に発表を行うというものでした。
始まる前は、うまくいくか心配でしたが実際行ってみると他の質問
が飛び交ったり突っ込みが入ったりと笑いの絶えない楽しいものに
なりました。
また、お互いを知る良い機会にもなったとも思います。
こうして、歓迎会を楽しく終える事が出来たのも忙しいなか参加
して下さった皆様のお陰だと思います。
本当にありがとうございました。
何といっても、今回の主役であるT君に楽しかったと感じて貰え
たら嬉しいです。
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社員一人ひとりの横顔と仕事に取り組む様子をぜひご覧ください。
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■□ [5]今月の気になる商品ご紹介
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今、雑誌やテレビなどで頻繁に紹介されている「LCC」。
「LCC」とは、「Low Cost Carrier」の略で、日本では
「格安航空会社」と紹介されることが多いですね。
先月も全日空がLCCに参入すると発表があり、ますます競争が
激しくなりそうです。(消費者としてはとてもうれしいですが。。。)
このLCCが価格を下げられる理由は、
・ 機内清掃を客室乗務員らがおこなうことで外注費を削減できると
ともに、空港の滞在時間を減らして、短い折り返し時間を実現できる。
・座席はエコノミークラスのみ。
・座席指定の廃止を廃止する(席はすべて自由席)。
・座席のスペースを詰めて収容人数を増やす。
・機内誌、新聞、雑誌や毛布などの無償サービスの廃止。
・機内食や飲料の廃止、もしくは有料化。
・利用料の安い格安航空会社専用ターミナルの利用。
・すでに乗務資格を取得している運航乗務員だけを中途採用する。
などなど、さまざまなコスト削減に取り組んだ結果です。
現在世界には100をこえるLCCがあるといわれていますが、
消費者が最も気をつけなくてはいけないのは、「情報収集」と
「過度の期待」です。
サービスの内容は航空会社によって大きく異なります。そのため
どの航空会社にするかを事前に調べておくことで自分の目的に
あった会社を選択できます。
また、LCCの利用は基本的に”移動のための手段”と割り切って
おくことも必要でしょう。
「安さ」を追求するか、「快適さ」を求めるか、選択肢が広がる分、
空の旅もずいぶん変わりそうです。
さて、皆さんはどちらを選びますか。
以上、今月の気になる商品ご紹介でした。
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■□ [6]高石工業ニュース
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今年入社した新入社員1名が10月より営業部に正式に配属され
ました。
氏名:福井 智晶(ふくい ともあき)
年齢:23歳
今年の4月に入社してから半年に渡って現場で研修を受け、この度
正式に営業部に配属となりました。
フレッシュな若者の配属で営業部内にもまた新たに活気が出て
きて、新鮮な感じです。
当面は他の営業部員に同行し、お客様との打ち合わせにも同席
させていただくことになりますので、なにとぞよろしくお願い
いたします。
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編集後記
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「秋だから」というわけではありませんが、図書館で本をどっさり
借りてきました。この3連休中にも何冊か読みましたが、殊の外
時間の経つのが早いと感じるのは、涼しくなったからでしょうか、
それとも秋の夜長に読書を楽しむことを少しぜいたくな時間だと
感じる年齢になったせいでしょうか。
いずれにしてもしばらくはちょっぴり”優雅な”夜を満喫でき
そうです。 (営業部 佐藤)
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