○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○「ゴムって意外とおもしろい!」           ○
○      高石工業メールマガジン Vol.43      ○
○                          ○○   
○○○○○○○○○○○○○○★2010年10月25日号★○

★―――――――――――――――――――――――――――★

道を歩いていると、あちらこちらからキンモクセイのいい香りが
してきます。秋もドンドン深まっていきますね。
ところで皆さんは「キンモクセイ」を漢字で書けますか?

 ◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇

ゴムって実はおもしろい素材なんです―。

伸ばした状態で熱を加えると縮んだり、油にふれると膨らんだり、
配合一つで性能が変わったりと…。
ゴムって地味な存在に思われがちですが、実は非常に奥が深い素
材なんです。そんなゴム製品の開発に取り組んでいる私たちの取
り組みをお伝えします。

 ◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇

このメールマガジンは、現在お取引させていただいているお客様、
展示会等で名刺交換させていただいた皆様にお送りしています。

ご不要な場合はお手数ですが、
「このメールをそのままご返信いただく」か、
「以下のURLへアクセスの上、メールアドレスを入力」して下さい。
次号より配信を停止致します。
https://sv150.xserver.jp/~takaishi-ind/takaishi-ind.co.jp/mailmagazine/cancel.php

★――INDEX――――――――――――――――――――★

[1]ゴムの「Knowledge」
  ~『軟化剤 ゴムを加工しやすくする目的で配合されます』

[2]社長コラム
  ~『テープカットをしてきました』

[3]「高石工業開発型ブログ 伸縮自在」より 今月の担当は高橋
  ~『高石工業のゴムの引張試験 その4 引裂試験について』

[4]「のびのびブログ」より 今月の担当は営業部 佐藤
  ~『営業マンの7つ道具』

[5]今月の気になる商品ご紹介
  ~『お昼ご飯に炊飯器がなくても炊き立てのご飯が食べられる
    弁当箱が人気です。』

[6]高石工業ニュース
  ~『5S活動の一環として、ねじや釘の箱にラップを貼り
    ました』
    
★―――――――――――――――――――――――――――★

□■□――――――――――――――――――――――――――
■□ [1]ゴムの「Knowledge」
□――――――――――――――――――――――――――――

今号からは二回に分けて「軟化剤」についてお話します。

1. 軟化剤とは?

ゴムの加工を容易にするために、ゴム分子間の潤滑剤として用い、
ポリマーの緩和現象を促す薬品です。

前号までお話しした「可塑剤」と同様の意味でつかわれることも
ありますが、軟化剤は配合物の体積を増して、コストの引き下げを
はかる目的も重視されることがあります。

軟化剤には溶剤型と非溶剤型があります。溶剤型は適正配合量を
超えてしまうと溶剤として作用し、ゴム製品としての形状を保つ
ことができなくなることがあります。

一方、非溶剤型を配合されたゴムは一般的に反撥弾性には富みますが、
適正配合量を超えると表面への移行が見受けられることがあります。

2. 軟化剤の種類

軟化剤は「鉱物油系」、「植物油系」、「合成系」にわけられます。

1)鉱物油系軟化剤

(1)石油系軟化剤

・パラフィン系プロセスオイル
  ・・・押出性、低温特性、耐汚染性、耐老化性などに優れて
いる。反面、相溶性、加工性にやや劣る。

 ・ナフテン系プロセスオイル
  ・・・押出性、低温特性、耐汚染性、耐老化性などの諸特性に
     バランスがある。また引張強さ、伸びなどにも好影響を
     与える。

 (2)パラフィン・ワックス
  ・・・天然ゴム・合成ゴムに用いる。気体や液体の透過性を
     防ぎ、電気絶縁性を向上させるが、ブルームしやすい。

 (3)ホワイト・オイル(白油)
  ・・・ゴムの軟化剤として一般的に用いられる軟化剤。
     幅広い種類のゴムに使用できる。

 (4)ギルソナイト
  ・・・天然瀝青(アスファルト)の一種。耐水性や電気
     絶縁性を向上させる。

 (5)石油アスファルト
  ・・・天然ゴム・合成ゴムに使用し、ギルソナイトと同様の
     効果をもたらす。

 (6)石油樹脂
  ・・・天然ゴム・合成ゴムに使用し、充填剤の分散を助ける。
     主にはブチルゴムに用いられる。

< 次号に続く >

※お断り
この項目に記載している記述内容はあくまでも一般的に知られて
いる事柄です。弊社独自のノウハウを開示したものではありません。

★―――――――――――――――――――――――――――★

□■□――――――――――――――――――――――――――
■□ [2]社長コラム
□――――――――――――――――――――――――――――

「テープカットをしてきました」

鳥取市産業技術展が鳥取商工会議所ビルで行われています。
昨年建て替えられた鳥取商工会議所ビルの玄関ホールで、12月まで
鳥取市内企業の商品を展示してくださいます。
私たちも工場が鳥取市内にある縁で展示に参加させていただくこと
になりました。

昨日、そのオープニングセレモニーに参加してきました。

なんと、テープカットの大役を果たしてきました!

お話をいただいたときは「私でいいんですか?」と正直戸惑った
のですが、担当の方に聞いたところ、その方が鳥取工場に訪問した
ときの印象がよかったから依頼してくれたのだそうです。鳥取の
産業振興に熱い思いを持つ担当者にそう言っていただいて、ありが
たいことです。

鳥取市長と商工会議所副会頭と並んでの生涯初めてのテープカット
はとても緊張しました(^^ 
こんな晴れがしい場に立ち、これほど地元の方に大切に思って
いただけることに大変感謝しながらはさみを入れました。

その後市長を交えての懇談会にも参加させていただきました。
一緒に参加された企業さんのお話も伺い、圧倒される思いでした。

今鳥取の地場産業は不況にあると聞いていますが、参加された
皆さんは決して景気のせいにせず、自分たちが率先して新しい
ものごとに取り組んでおられます。

そして鳥取にとどまらず域外へ打って出るという意気込みを持って
いらっしゃいます。皆さんを見習い、新しいことにチャレンジ
していって、鳥取の地域にも貢献していきたいと思います。

★―――――――――――――――――――――――――――★

弊社代表取締役 高石秀之のブログ「ゴムのヒント」更新中!
まじめな仕事の話から、趣味の話まで
http://www.takaishi-ind.co.jp/blog/?mail101025

□■□――――――――――――――――――――――――――
■□ [3]「高石工業開発型ブログ 伸縮自在」より
□――――――――――――――――――――――――――――

技術部の高橋です。
前回は、永久伸び試験についてのお話でした。
今回は、高石工業で行っている引裂試験についてのお話です。

1. 引裂試験とは

引裂試験は、加硫ゴムの引裂き強度を調べる試験で、規定した
打抜き型で打ち抜いた試験片を引裂くのに要する力の最大値
または中央値を求めます。

測定は、つかみ具の移動速度が一定の引張試験機を用いて行わな
ければいけないので、高石工業ではこの試験もオートグラフを
使用して行っています。

試験片には、切込みなし試験片、切込みあり試験片および中心に
切込みの入った小さな試験片があり、試験片の種類が異なると
引裂き強さの値の直接比較はできません。

2.試験片について

試験片の種類は、切込みなしアングル形試験片、切込みありアン
グル形試験片、クレセント形試験片、トラウザ形試験片、デルフト
形試験片の5種類があり、高石工業で使用している試験片は
切込みなしアングル形試験片です。

試験片の数は、アングル形試験片、クレセント形試験片、トラウザ
形試験片の場合、同一方向で5個以上、できれば方向を変えて
5個以上ずつ、デルフト形試験片の場合、同一方向で3個、望ま
しくは方向を変えて3個ずつとなっています。

方向を変える理由は、引裂き強さは特に列理の方向に影響され
やすいので、列理の方向に対し直角および平行で試験片を採取した
ほうが好ましいからです。

各試験片の解説を下記に記載します。

切込みありアングル形試験片:
内角頂点の所に試験片面と直角方向に長さ1.0mmプラスマイナス
0.2mmの切込みを入れた試験片。

クレセント形試験片:
くぼみの中央に試験片面と直角方向に長さ1.0mmプラスマイナス
0.2mmの切込みを入れた試験片。

トラウザ形試験片:短辺部の中央に長辺部と平行に40mmプラス
マイナス5mmの切込みを入れた試験片。

デルフト形試験片:長辺部と短辺部の中心に、短辺部と平行に
5.0mmプラスマイナス0.1mmの切込みを入れた試験片。

3.試験方法について

試験片の厚さの測定は、引裂き付近の少なくとも3か所以上で
行い、その中央値を試験片の厚さとします。

また、各試験片のつかみ具の移動速度は、次のようになります。
切込みなしアングル形試験片:500mm/minプラスマイナス50mm/min
切込みありアングル形試験片:500mm/minプラスマイナス50mm/min
クレセント形試験片    :500mm/minプラスマイナス50mm/min
トラウザ形試験片     :100mm/minプラスマイナス10mm/min
デルフト形試験片     :500mm/minプラスマイナス50mm/min

4.引裂き強さの求め方について

切込みなしアングル形試験片、切込みありアングル形試験片、
クレセント形試験片、トラウザ形試験片の引裂強さは次の式で求めます。

  TR=F/t
  ここに、TR:引裂強さ(kN/m)
       F:切込みなしアングル形試験片、切込みあり
         アングル形試験片、クレセント形試験片の
         場合は、引き裂く力の最大値(N)
         トラウザ形試験片の場合は、引き裂く力の中央値(N)
       t:試験片の厚さ(mm)

デルフト形試験片の引裂強さは次の式で求めます。
  F0=8F/bt
  ここに、F0:引裂強さ(N)
       F:引き裂く力の最大値(N)
       b:切込み外側の全幅(mm)
       t:試験片の厚さ(mm)

引裂試験についてのお話は以上です。
これで高石工業のゴムの引張試験についてのお話は終わりです。

★―――――――――――――――――――――――――――★

● 当社の「研究・開発への取り組みの様子」をお伝えする
「高石工業開発型ブログ『伸縮自在』」もおかげさまで好評です。
 こちらは隔週月曜日に更新!
http://www.takaishi-ind.co.jp/jizai/?mail101025

□■□――――――――――――――――――――――――――
■□ [4]「のびのびブログ」より 今月の担当は営業部 佐藤
□――――――――――――――――――――――――――――

「営業マンの7つ道具」

営業マンたる者、仕事で使う7つ道具を大事にし、そしてそれらを
使いこなさなくてはなりません。
(別に7つである必要はないんですが・・・。)

今日は私が使う7つの道具をご紹介します。

1) 名刺
 
 営業マンなら当たり前ですね。私はいつも左の内ポケットに
入れています。
 もしも、忘れるなんてことがあると、その時点で信用がなく
なりますので、万が一に備えて、財布の中にも予備の名刺が
入っています。

2) 携帯電話

 これもいうまでもありません。高石工業では、各営業マンに
 1台ずつ支給されていますので、お客様からの電話も直接
 受け取ることができます。

3) パソコンとUSB

 これも会社から一人1台ずつネットブックが支給されています。
 移動中に使ったり、出張帰りに電車内で報告書をまとめたりと
 特に遠くへの出張時にはかなり役に立ちます。

4)データカード

 出張先でもメールの送受信ができますので、会社との急ぎで
ない連絡は基本的にメールでやりとりします。

 もちろんお客様からのメールもこれを使えばパソコンで見る
ことができます。

4) ICカード
 
 出張が多いため、ICカードは手放せません。
 主に使うのは、新幹線に乗るためのEX-ICカード、
 そしてJR西日本発行のICOCAです。
 
 しかし、ICOCAは東京の私鉄や九州のJRでは使えない
ので、さらにカードを増やそうかと思っています。

5) サンプルケースと会社案内

 会社の事を説明するには欠かせないアイテムです。
 話をするより製品の実物を見ていたほうがより理解を
 していただけるのは言うまでもありません。
 
 またPOWERPOINTで作ったスライドを使って説明することを
 あります。

6) 筆記具とICレコーダー

 お客様との打ち合わせ内容は鉛筆とノートでメモをしますが、
時によってはお客様の了解を得たうえで、ICレコーダーを使って
内容を録音することがあります。

 お客様が話された内容はメモをとれば済みますが、そのニュアンスを
会社に持ち帰りたい場合があるのでそういったときに
ICレコーダーを使います。

7)備品入れ
 
 いわゆるポーチ的なものですね。この中にはいろんなものが
入っています。

鏡、ウェットティッシュ、予備のペン、印鑑、などなど、
身だしなみを整えるためのもの、また文房具の予備類が入って
います。

これが結構、役に立つんです。

以上、普段、外出時に持ち歩く7つ道具を書いてみました。

こうやって書いてみると、特に変わったものはなく、面白みに
欠けるなぁ、と思ったりもしますが・・・。

ただ常に、便利なものであったり、あるいは仕事で役に立つものを
探していますので、中身の更新はドンドンしていきたいと思って
います。

★―――――――――――――――――――――――――――★

●社長に負けじと社員も「社員の『のびのび』ブログ」を書いています!
社員一人ひとりの横顔と仕事に取り組む様子をぜひご覧ください。
毎週木曜日に更新!
http://www.takaishi-ind.co.jp/nobinobi/?mail101025

□■□――――――――――――――――――――――――――
■□ [5]今月の気になる商品ご紹介
□――――――――――――――――――――――――――――

最近は「弁当族」という言葉にも表されるように、会社にお弁当を
もって出勤する人がかなり増えたようです。

“健康にいい”
“移動しないでその場で食べられる”、
“お金も節約できる”
など、いろんなメリットがありますが、炊き立てのおいしいご飯を
食べることは炊飯器を持ってこられる会社でないと無理でした。

ところが、今年5月に発売された「HOTデシュラン」という
お弁当箱には、なんと炊飯機能がついているので、お昼に
アツアツのご飯を食べることができます。

使い方もとても簡単で、お昼時間の30分前にお米と水を
セットするだけ。30分後にはホカホカごはんが炊き上が
ります。

分量は0.5合から1.4合まで対応可能なので、女性から
男性まで幅広く使えます。

おまけに、ご飯を炊くときに出る蒸気で、おかずを温める
こともできるので、朝、家を出る時に専用の容器におかずを
いれて一緒に持って来れば、おかずも温かい状態で食べる
ことができます。

販売価格は6,980円と少しお高いですが、これからだんだん
寒くなることを考えると、それには変えられないかもしれ
ませんね。

通販でも簡単に手に入りますので、ご興味のある方はぜひ
お試しください。

以上、今月の気になる商品ご紹介でした。

□■□――――――――――――――――――――――――――
■□ [6]高石工業ニュース
□――――――――――――――――――――――――――――

「5S活動の一環として、ねじや釘の箱にラップを貼りました」

これはどういうことかというと、ねじや釘が入っている箱に
ラップをまくことで、それらの備品を使う際には、まずラップを
破かねばならなくなります。

つまり、これによって、『実際に個々の備品を使っているか否かを
把握できる』のです。

社内には使っていないものがたくさんあります。普段から使う
ものは把握できますが、使っていないものはいつから使っていない
のか、どれくらいあればいいのか、ということを見極めることが
意外と難しいものです。

しかし、ラップを巻き、その上から巻いた日を書いておくことで、
いつから使われなかったが一目でわかり、必要なものだけを
置いておくことが出来るようになります。

見極めるには少し時間がかかりますが、この方法だと確実に
把握することができますので、期間がすぎればかなりすっきりと
した状態になるのではと期待しています。

□―――――――――――――――――――――――――――□
 編集後記
□―――――――――――――――――――――――――――□

郵便局に勤めている知り合いから、
「今年も年賀状はいかがですか?」
と連絡がありました。

「そういえば今年もあともう2か月ですね。」
と返信すると、

「『もう2か月』と考えるか、『まだ2か月ある』と考えるかで、
 行動はまったく変わりますよ。」
と返ってきました。

おっしゃるとおり、2か月あればいろんなことができます。
当たり前のことですが、あらためて気付かされました。

いいことを聞きましたので、お礼と言ってはなんですが、
他所で頼む予定だった年賀状を220枚注文してしまいました。

ちょっと奮発しすぎたかも・・・。(営業部 佐藤)

□―――――――――――――――――――――――――――□

―――――――――――――――――――――――――――――
■■■■■■■■■■
■□□□□□□□□■
■□□□□□□□□■
■□■■■■■■□■
■□■■■■■■□■
■□□□■■□□□■
■□□□■■□□□■
■□□□■■□□□■
■□□□■■□□□■
■□□□■■□□□■
■□□□□□□□□■
■■■■■■■■■■
発行:高石工業株式会社
〒567-0897大阪府茨木市主原町3-18
TEL 072-632-3365(代)FAX 072-635-1287
web http://www.takaishi-ind.co.jp/
メール otoiawase@takaishi-ind.co.jp
ールマガジンのバックナンバーはこちらから
http://takaishi-ind.co.jp/mailmagazine/backnumber01/
社員ブログ「のびのびブログ」
http://takaishi-ind.co.jp/nobinobi/
開発型ブログ「伸縮自在」
http://takaishi-ind.co.jp/jizai/
 
―――――――――――――――――――――――――――――