数字の話をすると、私の毎朝のトイレ掃除のことかと思われるかもしれません。
今回は違う話です。
眉村卓さんの「妻に捧げた1778話」についてです。
この本は妻ががんと分かってから亡くなるまでの約5年間、毎日奥様のためにショートショートの物語を書き続けた、という話をまとめた本です。
映画にもなったそうです。
軽い気持ちで読み始めましたが、ちょっとこれはやられました。
帯に書いてありますが、カズレーザーさんが15年ぶりに泣いた、というのも分かります。
眉村卓さんと言えば、日本のSF文学創成期からの第一人者で、2019年に惜しまれつつ亡くなったのですが、「ねらわれた学園」「なぞの転校生」などをはじめ、多くのSF小説で私たちを楽しませてくださいました。
今でも色あせない物語を書き続けた背景には奥様との二人三脚があったのだなあと思うと、感慨深いものがあります。