先日東京で「ゴム技術シンポジウム・次世代水素エネルギーシステムに求められるゴム・エラストマー材料」なるものがあり、参加してきました。
懇親会にも参加したのですが、そこで言われて一番うれしかったことは、この業界の草分け的な方に「この場があるのは高石さんのおかげ」と言ってもらえたことです。
思えば12年前、ある大学の先生から「研究室で高圧水素の研究に使うゴムの試験片を作ってもらえませんか?」という電話を頂いたことが水素関連ゴム材料に関わったきっかけです。その当時、金属に対する耐高圧水素研究に比べ、ゴムに対する研究はまだ端緒に着いたばかりだったそうです。
ちょうどその頃先代から私に世代交代をして、「新しいものでもやってみよう」「試作や開発に取り組もう」「お客様の小さなご相談にも乗ってみよう」と言っていた時分でした。常識はずれのことでも取り組んでみようという時期だったので、ちょうどタイミングがよかったのかもしれません。
それが干支一回りほどの時を経て、水素・燃料電池の分野は政府の基本戦略の一端に組み込まれるほど注目されています。
もちろん私たちのお手伝いがこの業界の発展に果たした役割など、ほぼないに等しいことなのですが、それでも「高石さんがいなかったら今はなかった」と言ってくださる方がいらっしゃるのは、本当にうれしいです。
ありがとうございます。