ヨーロッパ出張中、週末を利用してスイス・ジュネーブに行ってきました。
古い友人に会うためです。
彼がその古い友人です。スイス人です。
日本や日本の文化が大好きな人で、サッカー日本代表のユニフォームを着て出迎えてくれました。
彼とは長い付き合いで、かつて私がフロリダのマイアミに半年ほどホームステイしていた時のルームメイトです。
当時の彼はまだとても若く(十代でした)、性格も自己中心的で私も何かと気に障り、喧嘩をすることもありました。
しかし「雨降って地固まる」で、お互いの国に帰っても連絡を取り合い、日本に観光に来てくれたり、彼の結婚式に出席したりと関係が続いています。
今回の出張では時間的に会うのはちょっと難しいかな?と思っていたのですが、何とかお互い時間をやりくりして一日だけジュネーブで会うことができました。
ローザンヌのオリンピック記念館を訪問した後、彼の義理の母が開催する小さなパーティに行きました。
草原の一角にある、馬に蹄鉄を装着する(日本語では装蹄というみたいですね)工房でパーティは行われました。
何でも義母の友人が「馬の蹄鉄(ホースシュー)を装着する人を養成する学校」を開設するそうで、それを記念する会だそうです。
アフリカ出身(ブルキナファソってどこ?)の人が来たり、インドの蹄鉄装具士が来たり(ヨーロッパ中の装具技術を学びながら旅しているそうです)。実に国際的です。
実際に蹄鉄を打つ工房を見せてもらったりもしました。国によって蹄鉄の形も様々のようです。
工房に置いてある機械はボール盤とかサンダーとか、ウチの工場にも似たようなものがあるなあ、と思うと大変うれしくなります。
「何でNさんと私が友人なの?」「何でわざわざ日本から来たの?」なんて質問が飛び交いました。地球の裏側からのお客さんですから、当然の質問ですね。マイアミでの出会いや水素ステーション向けの開発の話をすると、随分興味を示してくれました(でも反応を見ているとスイスでの燃料電池の発展はまだまだみたいです)。
ちょっと時間が経つと子供たちに手品をしたり、右左どっちだ?みたいな遊びをしたり。言葉はわからないけれど「もっと、もっとやって!」とせがまれて、何回も遊びました。子供たちが目を輝かせて興じるさまは万国共通ですね。
ただ古い友人に会いに行っただけなのに、思わぬ豊かな体験をすることができました。
今回わずか一日のステイでしたが、とてもいい経験をしました。
ありがとうございます。