ハノーバーメッセでは開幕の前の日(つまり日曜日)の夕方から、「オープニングセレモニー」が行われます。
ドイツのメルケル首相と「今年のパートナー国」であるインドのモディ首相がわざわざ出席される、とても格式の高いものです。礼服とまではいきませんが、スーツに身を包んで行ってきました。
古い建物が見えてきました。「Congress Centrum」とあるから、州の議事堂みたいな感じでしょうか?
テレビのクルーやら、アムネスティの抗議デモやら、いろんなものが来ていました。もちろん会場も満員です。
事前に送られてきていた招待状とパスポートを見せて中に入ります。
パートナー国だけあって、インドの舞踊や演劇の披露が行われ、モディ首相、ドイツ・メルケル首相の「祝辞」が述べられました。特にメルケル首相は忙しいだろうに、最初から最後までいらっしゃいました。
メルケル首相の言葉には「インダストリー4.0」という言葉が何回も含まれていました。ITを駆使して付加価値を上げる取組み、という意味らしく、ドイツは国家を挙げて戦略プロジェクトにしているようです。
よくわからなかったので、ネットでググってみました。
「壮大な取り組みを誤解を恐れず一言でまとめるなら、「Industrie 4.0」とは「スマート工場の実現」である。
第一次産業革命が、18世紀後半に始まった蒸気機関などによる工場の機械化によるものだとすると、第二次産業革命は19世紀後半から始まった電力の活用による大量生産の開始、第三次産業革命は20世紀後半に始まったPLCなど電気とITを組み合わせたオートメーション化だとされている。
「Industrie 4.0」は、これらをさらに進化させ「サイバーフィジカルシステム(Cyber Physical System)」に基づく、新たなモノづくりの姿を目指すというものだ。サイバーフィジカルシステムとは、センサーネットワークなどによる現実世界(Physical System)と、サイバー空間の高いコンピューティング能力(Cyber System)を密接に連携させ、コンピューティングパワーで現実世界をより良く運用するという考え方。モノづくりでは、設計や開発、生産に関連するあらゆるデータをセンシングなどを通して蓄積しそれを分析することで、自律的に動作するようなインテリジェントな生産システムが想定されている。」
やっぱりよくわかりません。
今のドイツの好景気の立役者であるメルケル首相が言うんだから相当すごいことみたいです。
メルケル首相は去年も来ていました。日本の首相にも見かけたことすらないのに、ドイツやインドの首相を生で見られるなんて不思議な気分です。
セレモニーが終わってから、レセプションという名の立食パーティです。
実は私にとってはこれがメインイベントで、夕食代を浮かしてやれ、という魂胆です。
会場はすっごい人でごった返しています。
インドにちなんだ料理がずらっと並びました。
さあ、明日からハノーバーメッセ2015の開幕です!