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○○「ゴムって意外とおもしろい!」           ○
○      高石工業メールマガジン Vol.53      ○
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○○○○○○○○○○○○○○○★2011年3月25日号★○

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このたびの東北地方太平洋沖地震で被災されました皆様および
ご家族に謹んでお見舞いを申し上げます。
被災地の一日も早い復興を心より祈念いたします。

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ゴムって実はおもしろい素材なんです―。

伸ばした状態で熱を加えると縮んだり、油にふれると膨らんだり、
配合一つで性能が変わったりと…。
ゴムって地味な存在に思われがちですが、実は非常に奥が深い素
材なんです。そんなゴム製品の開発に取り組んでいる私たちの取
り組みをお伝えします。

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このメールマガジンは、現在お取引させていただいているお客様、
展示会等で名刺交換させていただいた皆様にお送りしています。

ご不要な場合はお手数ですが、
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★――INDEX――――――――――――――――――――★

[1]ゴムの「Knowledge」
  ~『発泡剤・発泡助剤 その3』

[2]社長コラム
  ~『いま、思うこと(その1)』

[3]「のびのびブログ」より 今号の担当は佐藤
  ~『日本が一つになるとき』

[4]今月の気になる商品ご紹介
  ~『もしもに備えて準備をしましょう』

[5]高石工業ニュース
  ~『ISO:9001の更新審査を受けました』
    
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■□ [1]ゴムの「Knowledge」
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前号に続いて、発泡剤の具体的な種類についてお話します。

◎発泡剤の種類

3.アゾ化合物

アゾ化合物とは、アゾ基 R-N=N-R’のように2つの有機基が
連結されている有機化合物の総称。様々な色をもっており、 染料
として用いられるものもあります。

1) アゾジカルボンアミド

天然ゴム、合成ゴムに用いる発泡剤。ガスの発生量が多く、純白の
スポンジを得ることができます。できる気泡も均一、緻密で、薄物
厚物問わず使えます。また分解温度は通常190℃から200℃
だが、助剤を加えると分解温度を下げることができます。
なお、この発泡剤は水に溶けにくく、一般的な溶剤にはまったく
溶けません。

2) アゾビス・イソブチロニトリル

天然ゴム、合成ゴムに用いられる発泡剤ですが、分解温度が
100℃前後と低いため、塩化ビニルなどの樹脂に使われること
が多いようです。
熱分解によって微量ではありますが、シアンガスを発生させるので、
注意が必要。

4.スルホニル・ヒドラジド

1) ベンゼン・スルホニル・ヒドラジド

天然ゴム・合成ゴムに添加可能で、80℃前後で分解して、窒素と
少量の水蒸気を放出します。分解時には発熱するため注意が必要。
重炭酸ナトリウムと混合して用いるのがいい発泡剤です。

2)p,p’-オキシビス

天然ゴム・合成ゴムに添加可能。微細で均一な気泡ができます。
分解温度は140~160℃で、水蒸気と窒素を放出します。
この発泡剤は100℃まで安定しているので早い段階で
発泡する心配がすくない発泡材です。

3)トルエン・スルホニル・ヒドラジド

天然ゴム・合成ゴムに添加可能。100~110℃で分解して
窒素と水を放出します。製品を汚染させる心配がなく、微細な
気泡ができるのが特徴。

発泡剤のお話はここまでです。

※お断り
この項目に記載している記述内容はあくまでも一般的に知られて
いる事柄です。弊社独自のノウハウを開示したものではありません。

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■□ [2]社長コラム
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「いま、思うこと(その1)」

平成23年3月11日午後2時46分ごろ、マグニチュード9.0を
記録する地震が、東北地方太平洋沖で発生しました。

国内観測史上最大の地震及びそれに伴う大津波や長引く余震により
多くの方々が犠牲となり、また避難生活を強いられている方も多く
いらっしゃいます。皆様方には、心よりお見舞い申し上げます。

さて、東日本大震災の甚大な被害を見ていると、2つのことを
「あの時はどうしたのかな」考えます。

一つは祖父が会社を興した頃のこと、一つは父の代に阪神淡路
大震災が発生した時のことです。

一つ目の63年前、祖父の創業当時のことですが、戦後間もない
ころで、中国から復員してきた祖父は、大阪市内に革パッキン製造の
会社を興しました。

戦争の爪痕が深く残り機械も材料もない中、人のつながりを大切に
して操業していたようです。

その当時はまだ自動車もなく自転車と電車で得意先回りをして
いたとか。また、遠くのお客様は夜行列車に揺られて訪問したの
だとか。

お客様の取引開始時期を見ると、昭和30年代がずらっと並びます。
主な業界はガス・水道・油圧機械・・・。

多くのお客様はそのころから50年以上も変わらず取引をして
くださいます。

「今までの実績を考えると、怖くて他社製品に取り替えられない」
とのありがたい言葉もいただきます。

祖父は「お客様と苦労して開発した製品こそが後々まで生き残る」
と言っていたそうです。

その甲斐あって今の高石工業が築かれたことを考えると、今が大変
恵まれた状況であるとよくわかります。

次号に続く。

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弊社代表取締役 高石秀之のブログ「ゴムのヒント」更新中!
まじめな仕事の話から、趣味の話まで
http://www.takaishi-ind.co.jp/blog/?mail110325

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■□ [3]「のびのびブログ」より
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私は地震当日、九州にいました。そのため地震があったことを
まったく知らず、夕方に新幹線の予約をしようと携帯を見て
はじめて地震があったことに気が付きました。

帰りの新幹線も大幅に遅れ、在来線を乗り継いで何とか5時間
かかってようやく自宅に着くような状況でした。

しかし、5時間かかろうと自宅に帰れるだけでも幸せだと感じる
ぐらいの状態であることは帰宅後、テレビをつけて初めて知った
のです。

それから2週間が過ぎました。被災された方の正確な状況も
テレビや新聞を通じて伝え知ることが出来るようになり、まずは
現状を乗り越えることに全力を傾けることが必要だとわかりました。

安っぽいヒューマニズムを振りかざすつもりはありませんが、
やはり日本人、いや人間として少しでも早く復興してほしいと
願わずにはいられません。

幸いにも今回、被災を免れた私たちができることをそれぞれが
考え、一人ひとりが行動することで確実に復興への道は早まる
はずです。

決してたくさんの義援金を送ることだけが必要なのではなく、
再び立ち上がる支えとなることが求められているのではないで
しょうか。

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●社長に負けじと社員も「社員の『のびのび』ブログ」を書いています!
社員一人ひとりの横顔と仕事に取り組む様子をぜひご覧ください。
http://www.takaishi-ind.co.jp/nobinobi/?mail110325

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■□ [4]今月の気になる商品ご紹介
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今号は少し内容をかえて、防災グッズとして準備しておきたい
ものを取り上げたいと思います。

●非常食・・・最低3日分

なるべく保存期間が長く、火を通さないでも食べられる食品。
レトルト食品、インスタント食品、乾パン、クラッカー、缶詰など。

●飲料水・・・最低3日分

1人につき1日3リットルの水を3日分。
家族4人で2リットルのペットボトル18本~20本。

●医薬品・・・常備薬や応急処置が出来る程度の物

包帯、バンソウコウ、ガーゼ、消毒液、体温計、はさみ、
解熱剤、かぜ薬、下痢止めなど。
その他、子供や高齢者がいる家庭では、必要なものを用意。

●衣類・・・寒さ対策

重ね着の出来る衣類や防寒具、毛布、下着類、靴下、軍手、雨具、
カイロなど、寒さ対策ができるものを中心に。

●備品
タオル、ティッシュ、ウエットティッシュ、ビニール袋、ろうそく、
筆記具(油性)、食器類、スプーン、ラップ、懐中電灯、携帯ラジオ、
予備の電池、マッチなど。

●緊急時の避難・救助用
ナイフ、ロープ、シャベル、バール、ノコギリ、ハンマー等の工具

●貴重品
現金(硬貨)、身分証明書、預貯金通帳、印鑑、権利書、各種カード、
保険証など

●その他あると便利なもの

レジャーシート、かご付き自転車、キャンプ用品一式(テント、寝袋、
バーベキュー用品一式)。

●その他に必要なもの

赤ちゃんがいる家では、ミルク、ほ乳瓶、離乳食、おむつ、着替えなど
赤ちゃんのための防災グッズを。

ペットがいる家では、ペットに必要な防災グッズを。

※上記の中から一時持ち出し品として、リュックなどの持ち運びやすい
袋にいれて重要なものを詰めておきましょう。

これらのものを使わず、平和に暮らせるのが最善ですが、今回の
ように天災は突然やってくるものです。
『もしも・・・』のときに準備をしておくことをおすすめします。

以上、今月の気になる商品ご紹介でした。

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■□ [5]高石工業ニュース
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3月22日、23日にISO:9001の維持審査を受けました。
まだ正式な通知は届いていませんが、いくつか指摘された事項が
ありました。

指摘されるということは良いことではありませんが、ダメという
ことでもありません。指摘事項を改善し、会社全体の品質を向上
させることにつなぐことが大切だからです。

会社としての品質を担保する仕組みつくりには終わりはありません。

これからも日々の活動を続けて少しずつでもいいので、確実に
前進していきたいと思います。

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 編集後記
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復興にはどれくらいの時間がかかるか今は想像もできません。
ただ、幸いにも被災を免れた私たちが義援金や救援物資を送ったり、
ボランティアとして現地をお手伝いしたり、「みんなができること
を少しでもいいから実践する」ことで一日も早い復興の応援が
できればと思います。またそんな社会であってほしいとも思います。
(営業部 佐藤)

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