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○○「ゴムって意外とおもしろい!」           ○
○      高石工業メールマガジン Vol.24      ○
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○○○○○○○○○○○○○○○★2010年1月10日号★○

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新年あけましておめでとうございます。
2010年第1回目の高石工業メールマガジンです。

皆様はどのような年末年始を過ごされましたでしょうか。
ふるさとへ帰省されたり、自宅でゆっくりされたり、旅行に行か
れたりと、思い思いに過ごされたことでしょう。

大阪近郊は少し気温が低かったのですが、比較的天気も良く、
初詣に行かれた方も多かったようです。

高石工業従業員も年末年始の休みでリフレッシュし、今年もまた
頑張ってまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

(今号より文章の一部を割愛し、割愛した部分はをホームページ
 上でご覧いただけるようにしました。)

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このメールマガジンは、現在お取引させていただいているお客様、
展示会等で名刺交換させていただいた皆様にお送りしています。

ご不要な場合はお手数ですが、
「このメールをそのままご返信いただく」か、
「以下のURLへアクセスの上、メールアドレスを入力」して下さい。
次号より配信を停止致します。
https://sv150.xserver.jp/~takaishi-ind/takaishi-ind.co.jp/mailmagazine/cancel.php

★――INDEX――――――――――――――――――――★

[1]ゴムの「Knowledge」
  ~『NBRについて』

[2]社長コラム
  ~『年頭の抱負』

[3]「高石工業開発型ブログ 伸縮自在」より 今月の担当は斎藤
  ~『ゴム材料研究開発支援の事業化とその事例について №3』

[4]「のびのびブログ」より 今月の担当は鳥取工場 池口
  ~『エコ』

[5]今月の気になる商品ご紹介
  ~『携帯電話の写真メール機能を利用した食事分析サービス』

[6]高石工業ニュース
  ~『会社案内をリニューアルします』
    
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■□ [1]ゴムの「Knowledge」
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NBRはブタジエンとアクリロニトリルの共重合体です。耐油性
に優れていることが最大の特徴で、耐摩耗性、耐老化性も天然ゴム
に比べて優れています。

NBRは含有しているアクリロニトリルの量で物性と特性が変わ
ります。アクリロニトリルの含有量が多くなれば耐油性があがり、
アクリロニトリルの含有量が減れば(ブタジエンの含有量が増え
れば)耐寒性があがります。ちなみに、その含有量で呼び名も
変化します。

●アクリロニトリル含有量
低ニトリル・・・・・24%以下
中ニトリル・・・・・25~30%
中高ニトリル・・・・31~35%
高ニトリル・・・・・36~42%
極高ニトリル・・・・43%以上

◆材料特性一覧

●ゴム材料・・・・・・・NBR
硬さ・・・・・・・50~90

●加硫ゴムの物性的性質
耐熱性(最高温度)・・・・・120℃
耐熱性(常時)・・・・・・・・70℃
耐寒性(脆化温度)・・・・・-35℃

耐老化性・・・・・・・・・4
耐オゾン性・・・・・・・・3
耐候性・・・・・・・・・・3
耐炎性・・・・・・・・・・2
ガス透過性・・・・・・・・3
耐圧縮歪み性・・・・・・・5
耐摩耗性・・・・・・・・・5
耐屈曲亀裂性・・・・・・・3
反発弾性・・・・・・・・・4
引裂き強さ・・・・・・・・4

●加硫ゴムの耐油・耐薬品性
ASTM#1油・・・・・・5
ASTM#2油・・・・・・5
IRM903・・・・・・・5
ASTM A油・・・・・・5
ASTM B油・・・・・・4
ブレーキオイル・・・・・・2
ガソリン・・・・・・・・・4
ベンゼン・・・・・・・・・2
トルエン・・・・・・・・・2
トリクレン・・・・・・・・1
メチルアルコール・・・・・4
エチルアルコール・・・・・4
MEK・・・・・・・・・・1
酢酸エチル・・・・・・・・1
強酸・・・・・・・・・・・2
弱酸・・・・・・・・・・・3
強アルカリ・・・・・・・・3
弱アルカリ・・・・・・・・3

●5~1の表記について
5:運動用に使用可能
4:条件により運動用に使用可能
3:固定用に使用可能
2:条件により固定用に使用可能
1:使用不可能

※あくまでも目安です。特徴・特性を保証するわけではありません。
それぞれの材料について、用途に合わせてさまざまな種類があり
ますので、使用にあたってはご相談下さい。

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■□ [2]社長コラム
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「年頭の抱負」

あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
ご愛顧いただき大変ありがとうございました。
年頭にあたり、新年の抱負を述べさせていただきます。

昨年(特に後半)はお客様の所を多く回り、
お声を丁寧にお聞きしました。
そこで、いかに今までお客様の信頼の上に私たちの商売が
成り立ってたのかを実感しました。
その上で、私たちがよりお客様のお役に立ち、
喜んでいただくためには何ができるかを考えてきました。

その結果、今年取り組むことは二つ、はっきりしています。

まずは「5S」の徹底です。
私たちが今まで取り組んできた5Sは、決められたときにだけ
清掃をする「きれい活動」でした。
これからは本当の意味での整理整頓に取り組み、それを習慣化し、
風土にしていく活動を本気でやります。
もちろん、それによって無理・ムダ・ムラをなくし、利益が出る
ようにします。

もうひとつは「リードタイムの短縮」です。
よく品質の評価基準は「Q(品質)・C(コスト)・D(納期)」と
いわれますが、このうちの「D(納期)」にあたる部分です。
量産も、試作も、開発もスピードを持って対応する、
それがお客様へのお役立ちの基本です。
今こそその原点に立ち返り、お客様の注文を受けてから
お届けするまでの期間を短くすることに取り組みます。
その先には継続的な改善活動があり、コストダウンを含めた
総合的な一段高いサービスをご提供できることと思います。

以上、今年の抱負を述べさせていただきました。
これらはこれから日本でものづくりを続けていくための
私たちの心構えでもあります。
これを私ひとりでやるのではなく、80人の社員で力を合わせて
達成していきます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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弊社代表取締役 高石秀之のブログ「ゴムのヒント」更新中!
まじめな仕事の話から、趣味の話まで
http://www.takaishi-ind.co.jp/blog/?mail100110

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■□ [3]「高石工業開発型ブログ 伸縮自在」より
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営業部の斉藤です。
前回のメールマガジンでは高石工業の3つの事業をお話ししました。
今回は、ゴム材料の研究開発支援を始めるきっかけとなった事例を
ご紹介し、どういったお客様が対象なのかお話ししていきたいと
思います。

私どもが、ゴム材料の研究開発支援を始めるきっかけとなった事例を
ご紹介します。

この話は、九州大学の水素利用技術研究センターの先生から電話が
あり、「フィラーの入ったゴムと入っていないゴムは作れないか」、
というお話をいただいたことに始まります。

フィラーの入っていないゴムというのはゴム屋の常識では考えられ
ないので、驚いたものです。それはフィラーの入っていないゴムは
強度がなく、パッキンとして役に立たないからです。

しかしながら材料としては、作ろうと思えば作ることができるので、
お引き受けすることにしました。

試験片は水素曝露試験に使われるということで、NBRとEPDMで
作りました。また試験片の形状は、私たちが普段使用しているもの
から選択されるということで、ダンベルや円柱、Oリングなどを
納めました。

お客様がおっしゃるには、初めは一から自分で作ろうと考えたと
いうことでした。
ですが、配合をして、混練をして、試験片を成形してということを
考えると、ゴムの研究をする前にゴムを作る研究をしないといけない、
ということに気づかれたのだそうです。

であれば、ゴムの専門家にまかせたほうが研究も先に進めることが
できる、ということでお声をかけていただきました。

こうして私たちが気づいたことは、普段量産品を作るための技術が、
ゴム材料の研究者のお役に立てるということでした。
これをきっかけに、ゴム材料の研究開発支援の事業をはじめることに
なりました。<続く>

ちなみにさきほどの試験片がどうなったか述べておきましょう。
高圧水素に曝露された試験片がブリスタ破壊を起こしています。
写真のように、フィラー入りとフィラーなしとではブリスタ現象が
違うことがわかります。くわしくは、参考文献を参照してください。

このように私たちがお客様の研究のお役に立っているのは、うれしい
ことでした。こうしてゴム材料の研究開発支援を事業化しました。

今では以下のようなお客様を対象としています。
「こんな方はご相談ください」
① ゴム材料の研究をしたいけれど配合の知識までは…
配合には知識と経験が必要です。混練には写真のようにオープン
ロールを使いますので、設備と経験が必要になります。

② ゴム材料の試験片をつくって評価をしたいけれど成形までは…
ゴムの成形は写真のような成形機を使います。小さなプレス機
ですが試験片を作る場合などは小回りがきくので大変便利です。
成形も知識と経験と設備が必要になります。

③ ゴムの物性を知りたいけれど試験設備までは…
ゴムの物性試験には、試験設備が必要になります。わたしたちは
量産で普段からゴムの物理試験をしているので、経験が豊富です。
わずらわしい物理試験はわたしたちにお任せください。

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この続きは、「高石工業研究開発型ブログ『伸縮自在』」で。
http://www.takaishi-ind.co.jp/jizai/2009/11/3-2.php
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● 当社の「研究・開発への取り組みの様子」をお伝えする
「高石工業開発型ブログ『伸縮自在』」もおかげさまで
好評です。こちらは隔週月曜日に更新!
http://www.takaishi-ind.co.jp/jizai/?mail100110

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■□ [4]「のびのびブログ」より
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今月の担当は、鳥取工場  製造部 池口
政府の「CO2削減政策」の効果でしょうか?
「エコカー」「エコ家電」など、
エコという言葉をよく耳にします。
我が鳥取工場にも本社から総務部長が来られ、
「エコアクション21」の説明会がありました。
現代はいらなくなったらすぐ捨て、夏は冷房、冬は暖房と、
室内は年中温度差が少ない飽食の時代。
これから先、このままの生活をしていけばエコとは程遠い…。
考えさせられます。
私が子供の頃は、ご飯をこぼしたり、
残せば「目がつぶれる!」と叱られ、
何か捨てれば「もったいない!」と言われたものです。
「もったいない!」最近はあまり言わないし、
聞かなくなりました。
でもこの言葉こそエコの第一歩と…。
今一度、「もったいない」の言葉を胸に
エコな生活を心掛けていこうと思います。

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●社長に負けじと社員も「社員の『のびのび』ブログ」を書いています!
社員一人ひとりの横顔と仕事に取り組む様子をぜひご覧ください。
毎週火曜日と木曜日に更新!
http://www.takaishi-ind.co.jp/nobinobi/?mail100110

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■□ [5]今月の気になる商品ご紹介
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近年、ジャンクフードに代表されるような食生活の乱れや、交通の
発達の影響による運動不足などに起因すると思われるメタボリック
症候群や生活習慣病といった問題を抱える人が多くなりました。

こういった状況で真っ先に気をつけなければならないのが、やはり
「食事」ではないでしょうか。しかしながら、仕事で忙しい毎日を
送っているのに、食事のバランスや量などまで自己管理をするのは
とても大変ですよね。

そんな中、携帯電話の写真メール機能を利用した食事分析サービスを
始めた会社があらわれました。

手順はとても簡単で、自分が食べる食事を携帯電話のカメラで
撮影して、専用のアドレスに送信するだけ。

すると、食事の栄養分析と管理栄養士からのアドバイスが返信
されてくるというシステムです。

これを展開しているのは、「比較.com」の子会社にあたる、
(株)ヒメナ・アンド・カンパニーという会社です。

コースは1DAYコースと1WEEKコースの2つがあって、料金は、
1DAYコースが、食事分析 (3 食+間食) で¥1,050(税込)
1WEEKコースが食事分析 (3 食+間食) ×7日で¥3,150(税込)
となっています。

さらに、管理栄養士による栄養カウンセリング(対面で 約40 分。
¥3,675)というオプションもあるようです。

今までの食事分析サービスでは、食べたものを文字で記録する
必要がありました。しかしこのサービスでは食事内容を携帯電話の
写真メール機能で送信するため非常に手軽であることや、
食事の記録も写真で残るため、レコーディングダイエットへの
利用にもとても有効なようです。

ご自分やご家族の健康が気になる方は一度利用されてみては
いかがでしょうか。

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この続きは、「高石工業メルマガジン バックナンバー」で。
http://www.takaishi-ind.co.jp/mailmagazine/2010/01/vol24.php
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■□ [6]高石工業ニュース
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新年より新しい会社案内の製作に取りかかります。完成は春頃を
目指しておりますので、出来上がりましたら順次お届けいたします。

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 編集後記
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私は元旦からあちらこちらと出かけましたが、コンビニはもちろん、
スーパー、家電量販店、アウトレットモールから、居酒屋や
ケーキ屋まで、たくさんの店が開いていました。もう正月3が日は
「休む日」ではなく、「稼ぐ日」になってきているんでしょうね。
利用する方は便利でいいですが、日本人はちょっと働き過ぎなん
じゃないかとも思った休暇でした。(営業部 佐藤)

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