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○○「ゴムって意外とおもしろい!」           ○
○      高石工業メールマガジン Vol.31      ○
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○○○○○○○○○○○○○○○★2010年4月25日号★○

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今週末からGWですね。日頃の疲れを癒すいいお休みになります
ように。

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ゴムって実はおもしろい素材なんです―。

伸ばした状態で熱を加えると縮んだり、油にふれると膨らんだり、
配合一つで性能が変わったりと…。
ゴムって地味な存在に思われがちですが、実は非常に奥が深い素
材なんです。そんなゴム製品の開発に取り組んでいる私たちの取
り組みをお伝えします。

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このメールマガジンは、現在お取引させていただいているお客様、
展示会等で名刺交換させていただいた皆様にお送りしています。

ご不要な場合はお手数ですが、
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次号より配信を停止致します。
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★――INDEX――――――――――――――――――――★

[1]ゴムの「Knowledge」
  ~『加硫剤その4「ポリアミン」について』

[2]社長コラム
  ~『幹部合宿』

[3]「高石工業開発型ブログ 伸縮自在」より 今月の担当は高橋
  ~『EPDMの耐塩素効果について No.2-1』

[4]「のびのびブログ」より 今月の担当は佐藤
  ~『エール』

[5]今月の気になる商品ご紹介
  ~『炊飯器を使わずに一人分のごはんを手軽に炊くことが
できるタッパーウェアとは?』

[6]高石工業ニュース
  ~『GW中の休業について』
    
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■□ [1]ゴムの「Knowledge」~ポリアミンについて~
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1. 使用される合成ゴム

ポリアミンはフッ素ゴムのほか、クロロプレンゴム、アクリルゴム、
などを加硫する際に使われる加硫剤です。

2. 使用量

フッ素ゴムに使われる加硫剤は、もともとこのポリアミンが主流
でした。その後、ひずみが良くなる傾向があるポリオールや耐薬品性
が向上する過酸化物に変わってきており、現在ポリアミンの使用量は
あまり多くありません。

理由としてポリアミン加硫したフッ素ゴムは、スコーチの傾向が
強い(焼けやすい)、また圧縮永久ひずみも大きくなる傾向がある
ということがあります。

3. 特性

ポリアミン加硫のフッ素ゴムは機械的特性が比較的よくなります。

※お断り
この項目に記載している記述内容はあくまでも一般的に知られて
いる事柄です。弊社独自のノウハウを開示したものではありません。

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■□ [2]社長コラム
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4月17・18日の二日間にわたって幹部合宿を行いました。

大阪・鳥取・山崎の三工場から20人ほどが集まって、泊り込みで
会社のことを考える会議です。ここで考えたことは経営計画に
反映し、今後の会社の活動に役立たせます。

今回のメインテーマは「業務フローの洗い出し」でした。
大き目の付箋を使って各々の担当業務を洗い出し、あるべき姿と
現在の状態とを比べて課題点を見つけ出しました

それから5つのチームに分かれて、課題を解決するために何が必要
かを話し合い、模造紙にまとめて発表をしました。

和気藹々とした中にも積極的な発言が多く見られた業務フロー作り
でした。その後の発表の準備は大変で、なかには明け方の4時まで
かかって資料作りをしたチームもありました。

私自身もそんな皆さんを見ているだけでなく、チームに入り課題を
出して資料作りをしました。他のチームのフローをみて、自分は
意外と現場のことを知らないなあ、なんて思ったのも収穫でした。

営業の人が「みんなで集まってワイワイ考えるのも良いもんですね」
としみじみ言った言葉が印象的でした。

週末を使って会社のために集まってくれて、みんなおつかれさま。

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弊社代表取締役 高石秀之のブログ「ゴムのヒント」更新中!
まじめな仕事の話から、趣味の話まで
http://www.takaishi-ind.co.jp/blog/?mail100425

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■□ [3]「高石工業開発型ブログ 伸縮自在」より
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「EPDMの耐塩素効果について No.2-1」

技術部の高橋です。

前回はEPDMが水道用シール材として使われる理由と次亜塩素酸
ナトリウムによる劣化メカニズム、弊社EPDM材料の耐塩素水
試験方法を報告しました。
今回はその試験結果報告(1)です。

4.試験結果

◆EPDM硬さ60
硬さ変化………-7
引張強さ変化率(%) ………-44
伸び変化率(%) ………-30
質量変化率(%) ………+34.6
体積変化率(%) ………+37.8
寸法変化率(%) ………+8.0
カーボン離脱………激しい

◆EPDM硬さ70
硬さ変化………-2
引張強さ変化率(%) ………-26
伸び変化率(%) ………-40
質量変化率(%) ………+7.7
体積変化率(%) ………+8.0
寸法変化率(%) ………+2.4
カーボン離脱………有り

◆EPDM硬さ80
硬さ変化………-4
引張強さ変化率(%) ………-13
伸び変化率(%) ………-26
質量変化率(%) ………+4.3
体積変化率(%) ………+4.5
寸法変化率(%) ………+1.4
カーボン離脱………有り

◆EPDM硬さ90
硬さ変化………-3
引張強さ変化率(%) ………+4
伸び変化率(%) ………0
質量変化率(%) ………+5.2
体積変化率(%) ………+5.0
寸法変化率(%) ………+3.2
カーボン離脱………有り

上記はカーボンブラック配合品の浸漬試験結果(次亜塩素酸
ナトリウム50ppm水溶液,60℃)です。
500時間までは浸漬液の色に変化はなくカーボン離脱の現象も
見られませんでしたが、500時間を越えたあたりからいずれの
材料も徐々にカーボン離脱が起こり始めました。800時間後の
浸漬液の状態は悲惨なほど(浸漬液の中がほとんど見えない状態)
真っ黒の状態でした。

原因は硬さ60の材料が激しくカーボン離脱を起こしていたこと
でした。上記の結果からも硬さ60の材料は他の材料と比べて
変化率がかなり大きく(特に質量,体積変化率は硬さ70の材料
とくらべても4倍以上でその差は歴然)、いかに激しくカーボン
離脱を起こしていたかわかると思います。

今回はここまで。
次回はシリカ配合品の試験結果についてです。
ではまた。

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● 当社の「研究・開発への取り組みの様子」をお伝えする
「高石工業開発型ブログ『伸縮自在』」もおかげさまで
好評です。こちらは隔週月曜日に更新!
http://www.takaishi-ind.co.jp/jizai/?mail100425

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■□ [4]「のびのびブログ」より 今号の担当は佐藤
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今年の桜はいつもの年より長い期間、楽しむことができましたね。
その桜も北日本を除いてほぼ散ってしまい、かわりに川沿いには
満開となった菜の花が咲きほこり、黄色と緑のコントラストに心が
和みます。
さまざまな色の花が咲きほこる春は、旅立ちの季節でもあり、
また出会いの季節でもあります。

そして今年も私たちの会社に新しい社員が入社してきました。
他の会社から籍を移してきた人、大学を卒業したばかりの人など
境遇はいろいろですが、兎にも角にもこの高石工業に入社して
きてくれてうれしく思います。

会社のことだけでなく、業務全般を知ってもらうために半年間に
わたる研修を受けている彼らには、秋になって各職場へ配属された
あとも自分の仕事に満足する事なく、常に次のステップを目指して
成長を続けて欲しいと思います。

入社してまだ2週間も経っていない彼らは、おそらく前職あるいは
学生時代とはまったく異なる気持ちで毎日を過ごしているに違い
ありません。

大きな希望や意気込みもあるでしょうが、たぶん、まだ「緊張」の
方が強いかもしれません。
でもその緊張も成長の糧となるのです。
「失敗してはいけない」
「早く仕事を覚えなくては」
といった、いい緊張感があれば少しくらいハードルが高くても
きっと乗り越えていけるでしょう。

あとは自分の力を信じ、そしてわからないことがあればなんでも
先輩に聞けばいいのです。
高石工業は60年以上の歴史がある会社です。
わからないことでも必ず答えが見つかります。

5年、10年経ったときに、高石工業を支えてくれる
人材になってくれることを期待しています。

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●社長に負けじと社員も「社員の『のびのび』ブログ」を書いています!
社員一人ひとりの横顔と仕事に取り組む様子をぜひご覧ください。
毎週火曜日と木曜日に更新!
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■□ [5]今月の気になる商品ご紹介
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一人暮らしをした経験がない私は、一人分のごはんを炊くという
ことがほとんどありません。少ないときでも2合で、たいていは
3合以上ごはんを炊きます。

おそらく一人だと一回分のごはんだけを炊くということはせず、
何合かをまとめて炊いて、それを1回分ずつの量ごとにわけて
冷凍保存すると思います。

でもそれでは時間は節約できますが、味が確実に落ちますよね。

で、前置きが長くなりましたが、日本タッパーウェアは電子レンジで
ごはんが炊ける専用の容器「マイクロウェーブ・ライスクッカー」を
今年の2月から期間限定で販売しています。

直径25cmほどの丸形容器に内フタ、外フタの二重カバーになった
構造で、作りは非常にシンプルです。しかし、これを使えば、
食べたい量を食べたいときに、手軽に、そして早く炊くことが
できるんです。

ごはんなら1合半まで炊けますし、その他、野菜の下ゆでや、
油分・脂肪分を含まない食品の温め直しにも使えます。

しかも値段は3000円と、経済的にも炊飯器を買うよりかなり
お得感があります。

なお、販売は今年の5月28日までだそうです。

これまで炊飯器でごはんを炊くことに手間を感じていた方は一度
試されてはいかがですか。

以上、今月の気になる商品ご紹介でした。

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■□ [6]高石工業ニュース
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「GWの休業について」

弊社は5月1日から5日までの間、休業となります。
この間にいただきましたメールやFAXなどのお問い合わせに
つきましては、5月6日から順次お返事をさせていただきます。

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 編集後記
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新聞をみていると、GW中に出かける人と出かけない人は半々
という統計がのっていました。単純に半分だとすると6,000万人
の人が動くことになるわけですから、それはどこも混みますよね。

日本人はもう少し休みを多くとって混雑も分散できれば、休む人
にとっても観光地の人にとっても、いいんじゃないかと思うの
ですが、なかなかそうはいかないんでしょうねぇ。(営業部 佐藤)

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