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○○「ゴムって意外とおもしろい!」 ○
○ 高石工業メールマガジン Vol.33 ○
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○○○○○○○○○○○○○○○★2010年5月25日号★○
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新緑があざやかな季節になりました。たまに緑をながめて、
リフレッシュしながらがんばりましょう!
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ゴムって実はおもしろい素材なんです―。
伸ばした状態で熱を加えると縮んだり、油にふれると膨らんだり、
配合一つで性能が変わったりと…。
ゴムって地味な存在に思われがちですが、実は非常に奥が深い素
材なんです。そんなゴム製品の開発に取り組んでいる私たちの取
り組みをお伝えします。
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このメールマガジンは、現在お取引させていただいているお客様、
展示会等で名刺交換させていただいた皆様にお送りしています。
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★――INDEX――――――――――――――――――――★
[1]ゴムの「Knowledge」
~『補強材2 「シリカ」について』
[2]社長コラム
~『司馬遼太郎記念館に行ってきました』
[3]「高石工業開発型ブログ 伸縮自在」より 今月の担当は高橋
~『EPDMの耐塩素効果について No.3』
[4]「のびのびブログ」より 今月の担当は鳥取工場 池口
~『食事会』
[5]今月の気になる商品ご紹介
~『フリスクの専用ケースはいかがでしょうか?』
[6]高石工業ニュース
~『6月に東京ビッグサイトで開催される
「第14回機械要素技術展」に出展します。』
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■□ [1]ゴムの「Knowledge」~シリカについて~
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1.シリカとは?
シリカは無水ケイ酸や酸化シリコンなどともよばれ、微粉末状の
補強性充填剤(硬度をあげるための配合剤)です。ゴムの充填剤
として使用するものは主に白色をしています。
2.特性
最大の特徴は「黒色ではないこと」だといえるでしょう。また
カーボンブラックとは異なる性能をもちあわせているため、
接着性、耐引裂性、耐熱性等をよくする目的でカーボンブラック
と併用することがあります。
また最近では低温時でもグリップ性能が高いことがわかって
きましたので、タイヤの製造にも使用されることが増えてきています。
3.用途
上記の通り、黒色ではないためゴムに着色する場合はシリカで
硬度を調整します(カラーゴム)。
またカーボンブラックを使用したパッキンを水周りに使った場合に、
水道水に含まれる塩素の影響を受けてゴムからカーボンが離脱
する「墨汁現象」がおこることがあります。
それを防止するためにシリカを用いることがあります。
※お断り
この項目に記載している記述内容はあくまでも一般的に知られて
いる事柄です。弊社独自のノウハウを開示したものではありません。
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■□ [2]社長コラム
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「司馬遼太郎記念館に行ってきました。」
近鉄八戸ノ里駅から歩いて8分、住宅街の中に司馬遼太郎記念館は
あります。生前暮らしていた自宅の隣に、記念館が約10年前に
建てられています。
司馬遼太郎さんの蔵書(物語を書く際に参考にした資料)や旅の
ノート・スケッチ、自筆の原稿(推敲の後がいっぱい!)が展示
されています。
「竜馬がゆく」「坂の上の雲」「項羽と劉邦」「新撰組血風録」・・・
学生時代に読んだ本とその元になった膨大な資料集が天井まで積み
上げられていて、まさに圧巻です。
なかでも、壁にかけられた「21世紀に生きる君たちへ」という文章が
目を引きました。小学生の教科書のために書かれた文章だそうです。
若い人たちへの素直なうらやましさやいたわりや、励ましの言葉が
つづられていて、読む人の心を震わせます。この文章の言葉が本当に
腑に落ちる大人を沢山作りたかったのでしょう。
司馬遼太郎さんは戦争中、戦車隊の隊長でした。きっとそこで嫌な
ものを沢山見たんでしょうね。戦後日本のかたちを一貫してよくして
いこうと沢山の文章を書かれたのだと思います。
ちなみに司馬さんの後輩という方から、「司馬さんの奥さんはできた人
だった」と聞いたことがあります。文豪は一人にしてならず、ですね。
ボランティアの方々の対応がとても丁寧で、
「ああ、司馬遼さんは愛されている」
と感じる一日でした。
誰かに何か書きたくなって、絵葉書を沢山買って帰りました。
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弊社代表取締役 高石秀之のブログ「ゴムのヒント」更新中!
まじめな仕事の話から、趣味の話まで
http://www.takaishi-ind.co.jp/blog/?mail100525
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■□ [3]「高石工業開発型ブログ 伸縮自在」より
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技術部の高橋です。
前回まではEPDMが水道用シール材として使われる理由と
次亜塩素酸ナトリウムによる劣化メカニズム、弊社EPDM材料の
耐塩素水試験方法及びその結果を報告しました。
今回は塩素対策のまとめを報告します。また、参考程度に耐塩素
効果に関連した試験について簡単に報告します。
5.耐塩素水性を有する配合設計
1)原料ゴム(ポリマー)の検討
耐水性、耐薬品性に優れるポリマーが好ましい。
候補として表1よりEPDM、FKM、VMQが挙げられるが、
原料コスト、配合設計の自由度(老化防止剤や充填剤の添加など)
からEPDMがベストであると判断できます。
2)硬さの検討
表2、3の結果より硬さが高いほど塩素の浸透を防ぐことに効果的で
あることがわかります。硬さは使用時の性能を損なわない範囲で
高めに設定することが有効であると判断できます。
3)充填剤の検討
一般的に水道水による劣化は吸水に伴う塩素の浸透が原因である
ことから、吸水性の低い充填剤がよいとされています。その充填剤
として挙げられるのがサーマルブラック(MTカーボン、
FTカーボン)です。
サーマルブラックは補強性には劣りますが、活性点(炭素が塩素と
結びつきやすい点)がほとんどないので、塩素の誘引性が低いのです。
また、表2、3の結果よりシリカも効果的であることがわかります。
以上より充填剤はサーマルブラックもしくはシリカが有効であると
判断できます。
【サーマルブラック】
天然ガスまたはコークス炉ガスを熱分解して製造されるカーボン
ブラックのこと。FEFカーボンやSRFカーボンと同じソフト
カーボンに分類される。
6.塩素対策のまとめ
以上、弊社EPDM材料での試験結果を踏まえた耐塩素水性を
有する配合設計について述べてきましたが、まとめると次のように
なります。
1)原料ゴム:耐水性、耐薬品性を有するEPDM
2)硬さ:高硬度であるほど質量変化率、体積変化率の増加を
抑制し塩素の浸透を防ぐ
3)充填剤:補強性には劣るものの吸水性の低いFTカーボン
もしくはシリカ
以上で「EPDMの耐塩素効果について」の報告は終わりです。
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● 当社の「研究・開発への取り組みの様子」をお伝えする
「高石工業開発型ブログ『伸縮自在』」もおかげさまで
好評です。こちらは隔週月曜日に更新!
http://www.takaishi-ind.co.jp/jizai/?mail100525
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■□ [4]「のびのびブログ」より 今月の担当は鳥取工場 池口
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「食事会」
鳥取工場で働きだしてかなりの年月が経ちました。
「成形班」や「裁断班」などで男性に混じり仕事をしてきましたが、
昨年、怪我により長期入院をしてからは、これまでの経験を生かし、
いろんな場所で仕事をしています。
男性の多い職場、女性の多い職場と回り、今、久しぶりに
「仕上・検査」の職場に居ます。
女性が多い部屋に1ヶ月もいればすっかり打ち解け、たまに話を
すると盛り上がる事もしばしば…。
そこで、気の合った仲間で「食事」をしようという事になり日取りを
決め仕事帰りにいざ居酒屋へ!
食事をしながら仕事の事、家の事、等々…。
主婦にはいろんな事が有りますから喋りだすと止まらず…、
結果3、4時間盛り上がりました。
帰る時には「また、しようね」と
次回の約束も飛び出し楽しい会となりました。
今まで職場の女性同士で食事に行く事もなかったのでとても
新鮮で楽しかったです。
たまには女性同士というのもいいものですね。
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●社長に負けじと社員も「社員の『のびのび』ブログ」を書いています!
社員一人ひとりの横顔と仕事に取り組む様子をぜひご覧ください。
毎週火曜日と木曜日に更新!
http://www.takaishi-ind.co.jp/nobinobi/?mail100525
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■□ [5]今月の気になる商品ご紹介
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みなさんは「フリスク」ってご存じですか?
「フリスク」はオランダのペルフェティ・ファン・メレ社が発売
しているミント風味の清涼菓子の商品名です。
コンビニなどでも買えるため、眠気覚ましや気分転換のために
気軽に使っている人が多いようですね。
さて今回は、この「フリスク」が入っているケースのお話です。
ケースは白(フレーバーによって黒やオレンジもあります)を
基調とした樹脂製で、表面に独特の書体で「FRISK」と
書かれています。当然このケースは使い捨てですので、通常
中身を食べ終わるとそのまま捨ててしまいます。
ところがこのケースだけを販売している会社があります。しかも
1社や2社ではなく、かなりの数の会社から様々な特徴ある
ケースが売られています。
本革で作られたケース、京友禅の匠の手作りケース、などなど、
ただのケースではなく、内容はかなり本格的。その中でも最も
価格が高かったのはスワロフスキー社のラインストーンを210個
つかったもので、お値段なんと1個¥21,000!
さすがにここまでくるとなかなか手がだせません。。。
で、もう少し手軽でおもしろいものを探すと、ありました。
山陽プレス工業という会社が、ケース表面の「FRISK」の
文字のかわりに、「ICHIRO」や「HANAKO」といった
名前を入れてくれるというものです。
パッと見はフツーのケースに見えるぐらい既製品と同じレベルに
仕上がっています。
価格も1260円ですから、自分用に注文して話のネタにするもよし、
誰かへのプレゼントにするのもいいのではないでしょうか。
以上、今週の気になる商品ご紹介でした。
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■□ [6]高石工業ニュース
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『第14回機械要素技術展』に出展します。
会期: 2010年6月23日(水)~25日(金)
時間: 10:00~18:00[5日(金)のみ17:00終了]
会場: 東京ビッグサイト
同時開催: 第24回 設計・製造ソリューション展
第18回 3D&バーチャル リアリティ展
この展示会は、機械要素、加工技術を一堂に集めた日本最大規模の
専門技術展です。10月には大阪での開催も予定されていますが、
弊社は東京会場へ出展します。
弊社が展示会に出展する際には毎回特別企画を実施しておりますが、
今回も試作に関するあらたな企画を検討中です。また決定次第、
このメールマガジンでお伝えします。
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編集後記
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月に1回程度、近所の図書館へ本を借りに行くのですが、最近は
図書館でも自動化がすすめられています。
本を借りるときの話ですが、会員カードを機械にかざした後、
借りたい本をつづけて機械に通すだけで簡単に処理が終わります。
機械はちょうどスーパーにあるバーコードを読みとるレジのようで、
本の予約なんかもできるようになっています。
インフラを整えることにはお金がかかりますが、そこで得られる
効果と維持費を考えると必要なものかどうかがわかります。
我が家の家電もかなり年月がたったものも多く、買い換えを考える
時期がきているような気が・・・。(営業部 佐藤)
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