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    高石秀之

    高石秀之

    高石工業株式会社 代表取締役
    ゴム精密部品の量産事業をはじめとして、ゴム精密部品の試作・研究開発に取り組んでいる。

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ゴムの豆知識

  • 2019年02月11日

    チコちゃんに叱られる!

    NHK の「チコちゃんに叱られる」という番組があります。

     

    全国民の素朴な疑問に答えるという内容で、5歳の CG キャラクター「チコちゃん」がテンポ良く怒ったり笑ったり、大活躍しています。

     

     

    今回放送の「チコちゃんに叱られる」では、「ゴムのタイヤはなぜ黒いの?」という質問でゴムのことが取り上げられていました。

     

     

     

     

    答えは「ゴムの中にはススが入っているから」。

     

     

     

     

    実はゴムの中に「カーボンブラック」というススの物質が黒い物質が入っているからなのです。そのためにゴムのタイヤは黒いんです。

     

     

    番組の中ではカーボンブラックがゴムの補強性を高める役割や配合されるようになった経緯などを、わかりやすく詳しく取り上げてくれていました。

     

     

    仕組みとしては鎖状につながっているゴムの分子鎖にカーボンブラックが入ることで、補強剤の役目をしている、と説明をしてくれていました。

     

     

    (ゴム単体では十分な強度を得ることができず、カーボンブラックが配合されることで、ゴムの引っ張り強さ、しなやかさ、腰の強さなどが付与されると言われています。

     

    もちろん私たちが製造しているゴム製品にも、いろいろな種類のカーボンブラックが配合されております。)

     

     

    またカーボンブラックのような動きをする補強材として、シリカという白い補強材のことも説明されていました。

     

     

    分かりやすく、しかも奥の深いところまで説明されており、とてもよかったのではないかと思います。

     

     

    ゴムは身近にはあるけれども、地味でどんなものか分かりにくいものだと思います。今回の「チコちゃん」のような、皆さんに親しまれる番組にゴムのことが取り上げてもらえると、ゴムに対する一般の方の理解が進んでいいなあと思いました。

     

     

    私たちの仕事で扱っているものが、こうして NHK のテレビで取り上げられるのはとてもなんだか嬉しい気分になりますね(^^)

     

     

    カテゴリー:ゴムの豆知識
  • 2008年11月19日

    歴史の裏に

    合成ゴムって歴史が意外と浅いのです。 20世紀に入ってからの話です。

     

    工業的に使えるものの開発は1930年前後といわれています。 

    ドイツは 1934年にブナNの開発に成功しています。

    一方アメリカは1940年に合成ゴムの開発をしています。

     これは時期的に植民地政策や戦争と関わっているようなんです。

      

    当時はゴムと言えば天然ゴムでした。天然ゴムはゴムの木(へベア)から採れ、南米ブラジル原産です(諸説あり)。

    20世紀初頭には、マレーシアやシンガポールにたくさんのゴム農園(プランテーション)が広がっていました。今でも、タイ・マレーシア・インドネシアが天然ゴムの生産上位国です。これは、イギリスがアマゾンからゴムの木の種を持ち帰って植民地であった東南アジアに移植を進めたからなんです。

    逆に東南アジアに生産拠点を持たないドイツやアメリカは、化学的に作れる合成ゴムの研究を進めていたのです。 

     

    その後きな臭い時代に入りますが、ゴムは重要な戦略物資だったそうです。確かに車も飛行機もゴムがないと動きません。第二次大戦が始まると、日本が東南アジアに勢力を伸ばし、まずマレーシアやシンガポール(のゴム園)を占領してしまいました。

    それでは天然ゴムが手に入らないと困ったアメリカは、国家を挙げて合成ゴムの開発生産に力を入れたというのです。

     

    ほんとかな~というお話ですが、ゴム知識の研修時代に聞いた話です。

    歴史の裏にはそんなこともあるんですね。

    カテゴリー:ゴムの豆知識
  • 2008年10月29日

    ゴムの豆知識

    スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発は今でも覚えています。

    1986年のことですからもう20年以上前になります。衝撃的でした。

     

    原因はフッ素ゴムのOリングが低温のために凍結して弾性が無くなり、シールができなくなったことです。そのためにタンクの液化燃料がもれて引火したのだそうです。

     

    フッ素ゴムは耐油性・耐薬品性・耐熱性に優れますが、低温性が弱く氷点下で弾性が悪くなります。マイナス30度くらいになるとカチカチに凍ってしまいます。実際お客様からもご相談を受けることがあります。

     

    科学の粋を集めても時には思いもよらないことが起こります。

    「失敗学」という学問があるくらいです。

     

     

    ゴムと一口に言っても種類はいろいろあり、用途、温度や使用条件で適するゴムはそれぞれ違います。

    ゴムの選定は非常に大事です。

    何か気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

    カテゴリー:ゴムの豆知識
  • 2008年10月17日

    ゴムの豆知識

    この間、「ゴムの寸法が違う」とお客さんから電話がありました。

    よく聞いてみると、寸法が大きくなっている、手に持った感じが柔らかい・・・

     

    「あ、これは・・・」とピンと来るものがありましたので、さらに調べてみました。ゴムの材質はウチのEPDMベースのゴムで、シリコングリスを塗って組み立てているということ。週末につけて放置していたようだということ。

     

    どうやらグリスがゴムの中に入り込んで膨張したようです。寸法が変わったのもそのせいです。持った感じが柔らかいのもそのせいなのです。

     

    一般にEPDMという材質のゴムは油(鉱物油)に弱いのです。シリコングリス・シリコンオイルもEPDMの種類によってはゴムの中にグリス・オイルがしみこんで膨潤します。だから持った感じが柔らかく感じられるのです。中にはゴムから薬品が抜け出すこともあります。

     

    解決策としては組み立て時にできるだけグリス・オイル類を使わないこと。もし使うなら事前に十分テストして確認すること。問題ないレベルと確認されたら、使用は少量にとどめ、長時間(休みの日とか)ずっとグリス・オイルに漬けておかないこと。

     

    実際に使っておられるグリスやオイルをお借りできればこちらで試験することもできますし、アドバイスができます。もしそういうことでご懸念がありましたらご連絡ください。

     

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