わが社は4月から新年度が始まりました。今年度も経営計画を立てました。
毎年「中期経営計画」に基づいて「年度計画」を私が立て、会社の進むべき方向性に合わせて今年度取り組む重要課題を設定しています。それを各部門各工場で「目標管理シート」に展開し、毎月進捗具合をチェックし、修正しながら実行していきます。
私がまず3月中に年度計画を立て、今月に入ってから各部門で計画を立ててもらっています。
本当は4月1日から全社一体で動けるよう目標管理シートの展開まで済ませておくべきなのですが。
4月1・2日に全社3工場を回って「経営計画発表」を行ったまではよかったのですが、そのあと私が計画展開の指示を出すのが遅れまして、結果約ひと月遅れてしまいました。
これまでは私や部長の幹部クラスで「目標管理シート」を作って実行していたのですが、今期は各部門の班単位まで降ろして目標設定作りを展開しています。
「みんなで考えてみんなで改善、みんなでいい会社づくりを」と思っています。
今目標を考えてくれている人たちも、3年前ならとても考えることはできなかったのでしょう。といってもみんなに考える力がなかったわけではありません。ひとえに私の力不足で、なぜ経営計画を立てるのか、なぜ目標を設定するのか、それが自分たちの毎日の仕事にどうつながってくるのかが、現場レベルまで実感できていなかったのではないかと思います。
実際3年前に作った年度計画や目標管理シートは、どうも私の思いだけで作った「絵に描いた餅」になっていたようです。地に足がついていないところでもがいているように、今見返してみて感じてしまいます。それでもこの3年間「全員参加」を旗印に、できるだけ数字で会社の現状をわかりやすく説明し、進むべき方向を説明してきました。
今ならみんなで目標設定・実行するがことができると思って、というかみんなが何かをやりたがっているような気がして、今回目標の展開を降ろすことにしました。
と言っても今までやってきたことを大きく変えるわけではありません。今まで方向性を同じくしてやってきたことをより具体的に「見える化」し、目指すところを明確にしてスピードアップしていきましょう、と言うものです。
実際現在各部門から出てきている目標設定は簡単にできてしまう目標でもありませんが、できない目標はありません。「奇策」みたいなものもありません。
毎日のお仕事の積み重ねが目標の達成につながり、それが大きな成果や会社の業績につながる、ということが実感できるものになっています。
逆に言うとこの「目標管理シート」のみんなでの運用こそが、会社をよりよくしていく肝になっているのではないかと思います。みんなの目標設定が達成されることで会社の成長につながり、「いい会社」になっていくという好循環を作っていきたいと思います。