2012年3月1日に就航したピーチ・アビエーションに先日、乗ってきました。今話題のLCC(ロー・コスト・キャリア)というやつです。「PEACH」という名前がちょっとあれですが、関空から福岡まで飛んできました。
関空について、案内に従っていつもと違う方向へ歩くと、ピンク色のチェックインカウンターが。といってもそこにあるのは自動チェックイン機です。ネット予約の時にプリントアウトした予約票をかざすとあっという間にチェックインです。手荷物検査を受けて、バスに乗って、さあ搭乗です。
私の乗った感想は、機体は新しくて気持ちよかったです。朝イチの便でしたが、搭乗率は8割くらいでしょうか。飛行中も不安になることはありませんでした。また、ほぼ定刻の運行でした。
ただし、座席間隔は狭いです。あまりに前の席が近く膝が付きそうなので、後ろの人に気兼ねして座席を倒せませんでした。まあ飛んでいる時間は1時間くらいなので、困るところまではいきませんでした。
気になる料金は約5,000円でした。大手航空会社の正規料金の約1/5、割引運賃の約1/3で、「高速バスか!」とツッコミの一つも入れたくなります。フライトの前後にも「ムダを省いているなあ」という感じがしたので、どれくらい省力化しているのか調べてみました。
まず飛行機の機体は同じもの(エアバス社のA320-200型機)だそうです。同じ機体なので整備も標準化でき、パイロットも一つの免許証で済むそうです。ちなみに席数は180席。座席間隔を詰めて、ほかの航空会社より1割ほど多い席数なのだとか。
路線は関西空港から日帰りできる距離だそうで、他空港での駐機代を節約しています。また空港での待機時間を減らして、一日に往復できる回数を増やしているそうです。
1座席を1キロ運ぶのに何円かかるのかを示す「ユニットコスト」という指標があるそうですが、JALやANAが11~13円であるのに対し、LCCは(一般的に)3~4円なのだそうです。運賃にそのまま反映されているとすれば、省力化の見本みたいですね。
ちなみに一回の飛行でいくら収入があるかを計算してみると、
4円(ユニットコスト)×180(座席)×80%(搭乗率)×500キロ(大阪-福岡間)=288,000円
ということで、29万円弱になります。なかなか薄利多売ですね。
飛んでいる便数や場所・時間などを考え、移動手段の一つとしてうまく使うのがいいかと思います。