毎朝、会社のトイレ掃除を行っています。2011年8月に始めてから、足掛け15年目になります。出張などで会社にいない日もあるので毎日というわけにはいきませんが、数えてみれば今日で2380回目になります。
トイレ掃除をしていると、いろいろなことに気づきます。最初は真っ黒だった小便器のトラップの尿石がきれいになった時には心が洗われました。ときにはトラップを落として割ってしまい、ボンドで必死に修理したこともありました。
寒い冬の朝、冷たい水に手が凍えそうになる時や、「今日は少し端折ろうかな」と心の中の天使と悪魔が葛藤する時もあります。それでも、便器を磨きながら自分の心を整え、今日の段取りを考える時間は、だれにも邪魔されない私だけの大切な時間です。「一隅を照らす」こと、そして「継続は力なり」という言葉の重みを、身をもって感じています。
不思議なもので、毎日同じように掃除していても、必ずどこかに汚れはたまるものです。組織も同じことで、「これでいいや」と油断すると、あっという間にアカがたまり、見えないところに錆が来てしまいます。
リンカーンの言葉に、「未来の一番いいところは、一度に一日しかやってこないことだ」というものがあります。トイレ掃除の回数も、一日一回ずつしか増えません。それでも、これからも「小さなことにしつこく真剣」に、一日一善のつもりで便器を磨き続けたいと思います。







