あの2011年3月11日から、今日で15年が経ちました。
当時、出張先の駅のテレビで、信じられないような光景を呆然と見つめていた記憶は、今も鮮明に残っています。未曾有の震災で多くを失われた方々の心中を察すると、15年という月日が流れても、その重みは決して変わるものではありません。
震災直後、私はこのブログで「私たちに何ができるだろう」と自問自答しました。ボランティアや寄付も尊い活動ですが、私たちしがないゴム屋にできる最大の貢献は、「今の仕事を粛々と進め、製品を安定して作り続けること」にあるという結論に至りました。
私たちの作るゴムパッキンは、水道、ガス、トイレといったライフラインの機器に組み込まれる「縁の下の力持ち」です。復興住宅にお風呂やキッチンが備わり、当たり前の日常が戻るための一翼を担っているのだと、誇りを持って今日まで歩んできました。
この15年、私たちの会社も大きく変わりました。
「開発型ものづくり会社」を掲げ、当時では夢物語だった水素エネルギー分野の研究開発に挑戦し、今では当社のOリングが日本中、そして世界の水素ステーションで採用されるまでになりました。海外展示会への出展やベトナム工場の設立など、15年前には想像もできなかった挑戦を続けてこれたのは、ひとえにこの難局を共に乗り越えてくれたスタッフ、そして支えてくださったお客様のおかげです。
一方で、変わらないものもあります。
それは、創業以来大切にしてきた「三方よし」の精神と、「いい人が集まるいい会社にしたい」という願いです。
震災という大きな試練は、私たちに「当たり前の日常がいかに尊いか」を教えてくれました。そして、困難に直面したときこそ、現場の知恵を絞り、一致団結して一歩踏み出す勇気が未来を切り拓くのだと実感しました。
15年という節目に当たり、改めて犠牲になられた方々に哀悼の意を表するとともに、今こうして仕事ができる幸せを噛み締めています。
これからも私たちは「小さなことにしつこく真剣」に取り組み、ものづくりの誇りを持って、次の10年、20年へと進んでまいります。
今日という一日を大切にして、今日もまた、皆で力を合わせて頑張りたいと思います。







