「2030年:すべてが進化する世界に備えよ」
ピーター・ディアマンデス & スティーブン・コトラー 著
2,400円+税
「夢だと思っているようなことが、将来あっという間に現実になりますよ」という感じで、実際この本の中では、「ホンマカイナ」というような事例がこれでもか、と紹介されています。
「The Future is Faster than You Think」という原題がすべてを表しているように思います。
この本を一言でいいあらわすなら、「コンバージェンス(融合)」です。進化するテクノロジーが進化する別のテクノロジーと掛け合わさったときに産業に破壊的な変化が起こる、というのが全体を貫く論調です。
テクノロジーとAIの発達によって、広告・エンターテイメント・教育・医療・金融・食料など多くの分野で「思ったよりもずっと加速度的(エクスポネンシャル)に」に起こるであろうとのことで、「予言」の書みたいですね。でも実際、「空飛ぶ車」も「地下高速トンネル」も「長寿の薬」も「食糧問題解消」も実用化に向けて研究開発されているのだとか。
そういわれると、15年前にはスマホ(iPhone)はなかったし、30年前にはケータイもほとんど普及していなかったですね。
これから10年、20年の間にはアッということが起こるのでしょう。
生産性を上げ、環境問題を解決し、私たちの生活をより良いものにしてくれるといいな、なんて思います。
先日読んだ「ファクトフルネス」と共通しますが、やはり未来は良いものになっていくのだと思います。
ドラッカーの言う「すでに起こっている未来」を見つけるのによい本でした。