毎週金曜日の朝に、大阪本社工場では「10分間5S」といって身の回りの整理整頓をする時間があります。
自分の棚も紙の書類が増えてきたので、棚に保管している数年前の資料を整理しようと思って出して来ました。
PDFをとってそれから元の紙は捨てるか・・・と思っていたのですが、ペラペラとめくって斜め読みをし始めると、面白くて止まりません。
それは何かといいますと、数年前に大学の「中小企業論」「組織マネジメント論」といった授業に呼ばれて何度か講義をさせてもらった時の、学生さんたちのアンケートやレポートを束ねた資料です。
100枚以上あるこれらの資料を読んでいくと、中小企業へのイメージがよくわかります。
「大手企業の下請けで力が弱く、目立たない」
「受け身で旧態依然で進歩がない」
「経営資源が少ない」
「給与も低く、安定していない」
確かにおっしゃる通りです・・・
いずれも中小企業によく言われる弱みですね。
一方、中小企業であってもこうだったらいいなと学生さんたちが思う点もたくさん書いてありました。
「積極的に海外進出している」
「高度な技術で世界に挑んでいる」
「研究開発に力を注いでいる」
「人財育成に熱心である」
読み進むにつれて、たとえ中小企業であっても、目の前の仕事だけを見ていてはいけないのだなと改めて感じました。やはり自分たちの得意な分野をもち、オンリーワンの技術をピカピカに研ぎ澄まして、新たな地平を開いていく努力が必要なのだな、と思います。
改めて中小企業はどうあるべきかというものを思い出させてくれました。
読んだら捨てようと思っていた資料ですが、忍びなくなってそっと倉庫に持っていきました(^^)