ゴールデンウィークが終わりましたが、5月4日に緊急事態宣言が延長されました。5月いっぱいは自粛自制の生活が続きます。
少し前の話ですが、今年4月5日にエリザベス女王が行ったスピーチをご存知でしょうか。
新型コロナウイルスに打ち勝つべくイギリス国民に呼びかけた4分強のスピーチなのですが、これが大変格調高く、2010年の映画「英国王のスピーチ」でジョージ5世(エリザベス女王のお父さんです)が行った第二次世界大戦開戦時のスピーチにも匹敵するものとなっています。68年の在位で5度目のスピーチになるそうです。
女王は、国民生活の混乱・経済的困難を心配し、多くの死者を悼み、医療関係者に感謝します。そしてこの困難な時代を乗り越えるために協力することの意義を説き、未来を創る誇りを語ります。
第二次世界大戦の時の疎開をも思い起こさせる現状を語り、再び皆が会うために今は会わず「社会的距離」を取ることが大切だと言います。
困難な時にこそ世界中の人が団結することの尊さを説き、必ず成功すると誓い、最後にこう結びます。
「まだいろいろとこらえなければならないかもしれませんが、今より良い日が戻ってくると心の支えにしましょう。私たちは再び友達に会うことができ、再び家族と一緒に過ごすことができるでしょう。私もいつかまたみなさんにお会いすると思います。けれども今のところは皆さんに感謝し、心からのお祈りをお伝えしたいと思います」
私たちもあと数週間、また皆で会うために、今は団結するときかもしれません。