10月24日~11月4日まで開かれている、東京モーターショーに行ってきました。
モーターショーらしく、いろいろな展示がありましたが・・・
今回の展示会を通して、感じたことが二つあります。
一つは、自動車を「所有」することから、「生活の道具」として使うことへのシフトが一層進みそうだということです。
「CASE」=「Connect, Autonomous, Share, Electric」とあるように、すべてのものをつなげ、シェアして使うという「生活を便利に使う」のためにどのようなことができるのか、という視点の展示が多かった印象でした。
少し先の未来では「車を走らせる喜び」の人と「車を手段として使う」人の二つに分かれる気がします。
この点を踏まえると、各自動車会社のメイン展示ブースは旧来型の完成車を展示するものが多かった印象で、少々物足りなさを感じました。
(これは会場が二つに分かれているからかもしれません)
またもう一つ気になったのは、「自動運転」についてのとらえ方が会社(人)によってかなり違ったことです。
正確に言うと、「自動運転のためにどんな技術が必要ですか?」「自動運転が整うというのは、どういうレベルまで行った時のことをいうのでしょうか?」
という問いに対する答えです。
「自動運転というのは・・・・だけでなく周囲の状況と合わせて判断することが必要で、そのためには・・・・・・との通信が必要ですね」
「XXXの自動運転というのは・・・なので、どこまで状況に対応できるのかは・・・です」
「個人的には自動運転のためには・・・・が必要で、それには段階を踏んでいかねばなりません」
「そのために必要な技術は・・・ですし、それぞれの・・・を・・・することが必要になると思います」
と自動運転社会の実現とは何か、具体的に説明してくれる人もいれば、
「この技術を使えば自動で・・・ができます」
「この・・・を使えば・・・ができます」
と実証結果や製品の紹介にとどまる人、
「・・・普及すればすべての車が・・・・つながります」
「この技術を使って自動運転をどうするかは決まっていません」
くらいの説明で終わる人など、様々でした。
今回は「会場が二つに分かれる」「海外の車メーカーが参加しない」など、何かと前評判が高くないみたいですが、「OPEN FUTURE」のテーマの通り、車社会の未来を感じさせる、なかなか興味深いモーターショーでした。
11月4日まで開催していますので、もしお時間があれば行ってみてはいかがでしょうか。