ハノーバーメッセ2019が終わりました。
終わったばかりですが、少し感想めいたものを書きたいと思います。
インダストリー4.0がどんどん華やかになってきた何年か前の出展時に、メッセ会場内を回って「果たしてウチで世界に太刀打ちできることがあるんだろうか」と暗澹とした気分になったことを思い出します。
でもこの数年で気づきました。どうやら今のやり方でいいようです。
埋もれないように自分の特色がアピールできるところに出す。ターゲットを絞る。来年も覚えてもらえるように工夫を凝らす。フレンドリーに接する。一度であきらめず何度もトライする。
メッセ全体を相手にしているわけではなく、水素・燃料電池業界の人々とつながればいいのです。ゴムシールメーカーはメッセ全体では何百社もあるでしょうが、ホール27では私たち一社です。これまでのメッセで、欧州の水素・燃料電池メーカーの人たちとは(案件のあるなしにかかわらず)すでにかなりの人と知り合いになっています。
今回は以前出したサンプルについてのフィードバックをもらえたり、新しい相談を受けたり、サンプルが欲しいとの要望があったり、とても収穫がありました。これまでやってきたことの積み重ねです。石の上にも三年、とはこういうことかもしれません。言い方を変えれば、メッセで顔を覚えてもらうのに3年かかるということかなと思います、
市場の環境については、ここ数年の変化を肌で感じます。今回水素・燃料電池パビリオンの出展社を見ていても、自分たちのやっていることを市場にもっと出そうという強い意欲を感じます。日本にいると、とかく燃料電池の普及がスローで、このままではガラパゴス化するのではないか、燃料電池は普及しないのではないかという声を聞きますが、決してそんなことはありません。欧州の人たちは水素は究極のクリーンエネルギーであり、きちんと普及させようとしています。
時間はかかりますが、水素はきっと大きな市場になると思います。その一翼を担えるのは光栄です。
とにかく、メッセは本当に素晴らしい機会です。
来年もまた来ます!!