NHK の「チコちゃんに叱られる」という番組があります。
全国民の素朴な疑問に答えるという内容で、5歳の CG キャラクター「チコちゃん」がテンポ良く怒ったり笑ったり、大活躍しています。
今回放送の「チコちゃんに叱られる」では、「ゴムのタイヤはなぜ黒いの?」という質問でゴムのことが取り上げられていました。
答えは「ゴムの中にはススが入っているから」。
実はゴムの中に「カーボンブラック」というススの物質が黒い物質が入っているからなのです。そのためにゴムのタイヤは黒いんです。
番組の中ではカーボンブラックがゴムの補強性を高める役割や配合されるようになった経緯などを、わかりやすく詳しく取り上げてくれていました。
仕組みとしては鎖状につながっているゴムの分子鎖にカーボンブラックが入ることで、補強剤の役目をしている、と説明をしてくれていました。
(ゴム単体では十分な強度を得ることができず、カーボンブラックが配合されることで、ゴムの引っ張り強さ、しなやかさ、腰の強さなどが付与されると言われています。
もちろん私たちが製造しているゴム製品にも、いろいろな種類のカーボンブラックが配合されております。)
またカーボンブラックのような動きをする補強材として、シリカという白い補強材のことも説明されていました。
分かりやすく、しかも奥の深いところまで説明されており、とてもよかったのではないかと思います。
ゴムは身近にはあるけれども、地味でどんなものか分かりにくいものだと思います。今回の「チコちゃん」のような、皆さんに親しまれる番組にゴムのことが取り上げてもらえると、ゴムに対する一般の方の理解が進んでいいなあと思いました。
私たちの仕事で扱っているものが、こうして NHK のテレビで取り上げられるのはとてもなんだか嬉しい気分になりますね(^^)