今週は中国・深圳(シンセン)に来ています。
JETRO・大阪府さんのお誘いを受けて、China Hitech Fairという展示会に出展します。
深圳二日目になりました。昨日は深夜に到着なので、今日が実質一日目です。
今日は、深圳市内の視察の日です。
40年前は小さな漁村、香港にほど近い新興都市ということもあって20年ほど前100万人を越えたといって注目されていましたが、今はさらにその10倍以上。
「中国の過熱ぶりは見てきた方がいいよ」という人がいる一方で、「もう中国はピークを過ぎている」という人もいます。
いずれにしても、中国の今をこの目で見て来ないことにはなんともわかりません。
まずはベンチャー企業向けの施設・創業広場(ビルが30棟ほど立ち並んでいます)の一室で、深圳の経済の今をレクチャーしてもらいました。
深圳は「珠光デルタ」といわれる広州の三角地帯にあり、中国全体の経済の1割を担う規模です。なかでも深圳のベンチャー企業はシリコンバレーをしのぐ勢いで雨後のタケノコのように出てきてあり、淘汰を受けながらも生き残った企業は世界的企業になりつつあるそうです。
深圳市も若い企業の成長のために補助金などをつけて投資していますが、深圳は「金は出すが口は出さない」主義で、北京や上海の旧来のしがらみがないので、若い優秀な技術者が多く集まる構造になっているのだとか。
ベンチャー企業のスピードとスケールの違い、「成功したいなら、72時間寝食を忘れて仕事に没頭しないといけない」というほどの深圳の勢いに圧倒されます。
次に日本の方が2011年に深圳で創業した企業を視察に行きました。
飲食店のタブレット端末やポケット翻訳機、ドライブレコーダーなどを受託生産しておられます。
工場は、「こんなところにあるのかな」というなつかしい感じのビルの中にありました。
社長さんから説明を受けた後、工場見学。
クリーンルームではないが、丁寧にタブレット等の電子機器を組み立てている印象でした。
やっぱりものづくりはこうでないといけませんね。
深圳のメリットは
・初期投資が少ない・スピードが速い
一方デメリットは
・信用が低い・品質の信頼が低い・納期の確定が遅い
なのだそうです。
中国人はプライドが高いので、上から目線で話さない。「深圳の業者をうまく使う」発想をやめる。「技術をマネされる」「金払いが悪い」は事実。それでも行くか行かないか。出て行くなら腰を据えて取り組むこと・・・という言葉が頭に残りました。
その後、お昼を食べて、ドローン製造販売最大手のDJIのショールームを見学・デモを見ました。
民生用ドローンでは7割のシェアを握っているこの会社も、元はといえば深圳のベンチャー企業でした。
このショールームでは製品の展示だけでなく、デモをしています。
デモを見て思わず一台買ってしまいました(^^;
それから「中国の秋葉原」といわれる、華強北(ファーチャンベイ)の電気街を見学しました。
今や規模は秋葉原の何倍もあります。
電子部品やコネクタ・基盤。LEDなどが所狭しと並んでいました。
こういう場にいると楽しいですね。
やはり深圳をじかにこの目で見ると、その規模とスピードには圧倒されます。
実際に自分で感じることができて、とても有意義な一日でした。