ちょっと前になりますが、前回の二週間の北米訪問で、Uber(ウーバー)を4回使いました。
「Uber(ウーバー)とは、アメリカ合衆国の企業であるウーバー・テクノロジーズが運営する、自動車配車ウェブサイトおよび配車アプリである。現在は世界70カ国・地域の450都市以上で展開している。」(wikipediaより)
要するに、インターネット(スマホ)を介した「白タク」ですね。
日本ではタクシー業界の反対と規制の壁に阻まれて、まだほんの一部の地域でしか認可されていないようですが。
実際に使ってみると、Uber はとても便利です。スマホアプリで簡単に呼べるし、ドライバーさんは親切だし、配車時に料金は決まっているからぼったくられる心配はないし、全部クレジットカードで払うからチップを渡す必要がないし。googleマップのルートで行ってくれるから遠回りされる心配はないし、社内では会話ができて勉強になるし。
肝心の料金ですが、実際にロサンゼルス空港(LAX)⇔ホテルの行き帰り(乗車時間20~30分)でタクシーとUberを乗り比べてみました。本当は単純に空港でUberが来なかったからなのですが。
LAX→ホテル 43ドル
ホテル→LAX 23ドル
タクシーはチップを多めにあげた(クレジットカード決済できました)というのもあるのですが、倍近く違いました。これでは客を奪われてタクシー業界が反発するのもわかります。
Uberをはじめとするシェアライドはロサンゼルスでは市民権を得ているようで、空港の案内表示にも「Uberはこちら」「シェアライドはこちら」という案内までありました。
Uberの優れているところは、「評価の仕組み」だと思います。目的地に着いたあと、アプリに「今回のドライバーさんを評価してください」と出てきます。
車のきれいさ、対応の良さ、社内での会話などを考えて評価するのですが。この評価が4.5を下回るとクビになってしまうんだそうです。そりゃ親切にせざるを得ないです。これで安心を担保しているのですね。評価で「善意」を引き出しているともいえます。降り際に「五つ星をつけてね」とはっきりいうドライバーさんもいました。逆に言うと、こちらもなかなか低い評価をつけにくいです。
車内では自然といろいろ話をすることになるのですが、ドライバーさんの年齢層や人種も様々です。ブルガリアから来たジャーナリストのおじさん、アフリカ出身の医学生、陽気なスペイン系のおじさん。基本的に皆さん本業を持っていて、空いた時間に副業でやっているそうです。それにしてもあれだけ広いアメリカ各都市で、短期間にこれだけ普及しているのはすごいことですね。
課題は、ロサンゼルス空港みたいに混んでいるところでは配車がうまくいかないことです。実際、空港到着時に配車しようとしたら何度ためしても「配車ができません」と言われて、結局タクシーを使う羽目になりました。周りには配車している人がスマホ片手にたくさんいたので、皆さん配車されなくて困っているのでしょう。配車リクエストが集中するとだめなのかな。Uberのドライバーさんも「空港まで送って、そこでまた新しいお客さんを乗せられたら効率的なのに、空港でマッチングしないので空車で帰ることになる。お客さんも長い間待たされるし、どうなっているんだ。システムがクレージーだ。」と言っていました。