大阪にも知らない間に、水素ステーションが増えてきているのですね。
今回、大阪府・大阪商工会議所・大阪府立大学の主催で行われた、水素ステーションの見学会に参加しました。
まずはJR・地下鉄森ノ宮駅のすぐ近くにある、「水素ステーション森之宮」に行きました。
ここは定置式(いわゆるガソリンスタンドのようなもの)の水素ステーションです。
10分程度の紹介ムービーを見た後、施設を案内してもらいました。
大きい液化水素タンクがあります。
堺の製造所からトレーラーで運んでくるのだそうです。
コンプレッサで段階的に82Mpaまで上げ、それを差圧でFCVのタンク(70Mpa )に充填します。
FCV車への充填は一時間に6台まで可能だそうです。
ディスペンサーに緊急離脱カップリングに私たちのOリングが使われています。
ちなみに、水素の売値は1,100円/kgだそうです。
ハイブリッド車並みの燃費になるのだとか。
今大阪にFCV車のMIRAIは20~30台程度(全国で約600台)だとか。
続いては大阪本町の水素ステーション本町に行きました。
地下鉄御堂筋線本町駅近でオフィス街のど真ん中(岩谷産業発祥の地とのこと)にあります。
こちらはトレーラーによる「移動式水素ステーション」です。
この「移動式ステーション」の水素はカードル(水素のボンベが束になったもの)で運んで来ます。
ボンベの中の20Mpaの水素を40Mpa→82Mpaまでコンプレッサで昇圧して、差圧でFCVに充填するそうです。
こちらの充填能力は一時間に2台です。
移動式の水素の売値は少し高くて1,200円/kg。
オフィス街のど真ん中なので「周りの理解は大丈夫か?」と思いましたが、開所に当たっては近隣に説明をして了解してもらったそうです。
定置式・移動式と一日に二か所見学してその違いを実感することができ、とても有意義な見学会でした。
これからどんどん増えてくる水素ステーション、興味のある方は見学されてはと思います。