大阪の本社工場で「5S大会」がありました。
年に一度のイベントで、たいてい祝日に行います(ウチは祝日は出勤日なのです)。
日ごろからの5S活動の中で、時間を取ってやる大掛かりなものをこの「5S大会」で行います。
今回も5S委員会の皆さんが中心になってプランを考えてくれました。「階段や壁のペンキ塗り」「普段物置にしているところの整理整頓」「はげた床の補修」「レイアウト変更でがらんどうになった建物の大掃除」「いらなくなった机の解体」「期限を過ぎた薬品の整理」など、部署によっていろいろなことを実行してくれます。
前の日までに道具をそろえて、準備万端です。
右の写真は工場の階段を塗ってくれた人たちです。
成形班は工場の壁を塗ってくれています。
成形機の後ろの狭いスペースを窮屈そうになりながら、しかし上手く二度塗りをしてくれています。
これは技術部の皆さん。
いらなくなった机を解体してくれていました。
この後の薬品の整理も大変だったようです。
ロール班の皆さんは、何十年も掃除していなかった「旧変電室」を大掃除してくれました。泥にまみれて、一番大変だったかもしれません。
「5S大会」は何回もやっているので、皆さんだいぶ段取りも慣れていて、思ったよりもかなり早く終わりました。昔はなかなか終わらなくて、暗くなるまでやったりもしましたが、随分手慣れたものです。
当日朝の朝礼で私は偉そうにもこんなことを言いました。
「7~8年やってきているので段取りはだいぶわかっていると思いますが、ここで5Sの意義を再確認しましょう。5Sの目的はただ単に、掃除をする、きれいにする、ペンキを塗る、という「きれい活動」ではありません。5S活動を通して、必要なものが必要な時にすぐに使える状態にして、皆さん自身の仕事がやりやすくなり、無駄をなくして効率を上げ、ひいては会社の利益に貢献することです。」
「また、5Sは今日一日のことではありません。これからの日々の仕事のなかで「維持」をし「継続的に改善」をすることが大切です。それが「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の最後の「清潔」「しつけ」であり、皆さんの「習慣」になり会社の「風土」になっていきます。」
でも、みんなとっくに分かっていたみたいです。仕事を終えたみんなの顔を見ると、自分たちの職場を自分で変えていく喜びと充実感にあふれていました。
皆さんの顔をみているとこの「一体感」が一番の成果かなあ、と思います。
(私は何をしていたかって?私はひとりフリーズして使い物にならなくなっていたパソコンの入れ替えをしていました。一番「一体感」からハズレていたなあ・・・)