わが社では半年に一度、「評価者面談」をします。
私達の会社の評価制度は、作業内容の習熟を評価する「スキルマップ」と一人前の社会人としての成長を見る「人格養成評価」の二本立てになっています。どちらも半年に一度評価をし直し、それが給与や賞与にひもづいています。
でも大切なのは、評価をした後の事です。
評価者(上司)と被評価者(部下)はその評価に基づいて半年間の課題や目標を決め、毎月一回面談をして進捗を確認したり相談しあったりします。
そして、評価者に対しても、私が半年に一回直接面談をして、評価の内容を確認しあいます。なごやかながらも真剣な話の内容は、被評価者の評価のポイント、この半年間の変化と課題、次の半年間どのように指導をしていくか、といったことです。
今回は延べ3日かけて全工場を回り、評価者と話をしました。全員の評価について話をしだすと、短い人でも被評価者1人当たり15分、長い人だと一人1時間以上話をすることになります。私が「話す」というよりは「聞く」事の方が多いのですが、時間もかかり内容も濃いので、今回もへとへとになりました。
まとめたメモを見返すとA4の用紙で25ページ分にもなっていました。それぞれの人にそれぞれの課題と期待がびっしりと書かれていました。
今回の評価から見えてきたのは、皆さんとても成長しているなあ、ということです。また評価者の皆さんは自分たちの部下をとても良く見ているなあ、とも思いました。
この25ページの中にはわが社のこれからを作り出す「財産」としての人、すなわち「人財」としての会社のスタッフの皆さんの人生が詰まっていました。
「企業は人なり」とはよく言ったもので、これらの「人財」がこれからの会社の行く末を決めます。この評価者面談をはじめとするシステムは時間がかかるのが一番の難点ですが、それだけ時間をかけて「人財」を育てる価値があると思っています。