ハノーバーメッセ2015が無事終わりました。
「6時までは展示物を片付けないで」というお触れが出ていましたが、やはりどのブースも5時を過ぎると片付け始めます。私たちも5時半ごろには片付け始め、6時前にはいつでも撤収できる体制になっていました。
ちょうど6時を待って、ブースの元電源をオフ!これで終了です。
サヨナラ、ホール27・・・さよなら、ハノーバーメッセ。
始まりのころは途方もなく長い期間に思えた5日間(しかも朝9時~夕方6時!)の会期も終わってみればあっという間です。
出発前には「このメッセへの準備が足りなかったのではないだろうか」「前回会った人たちは覚えてくれているだろうか?」「今回の展示をつまらないといわれないだろうか?」「欧州の進歩がこの一年で進んでいて、私たちの技術は通用しないのではないのだろうか?」等という心配をしていましたが、文字通り「杞憂」に終わりました。
皆さんが私たちと再会するのを本当に心待ちにしてくれていて、展示内容にも大変興味を持って下さり、あまつさえ「ここの会社はいいんじゃないか」と紹介までしてくださり、そして私たちの研究開発が遠い欧州の地でも問題なく土俵に乗りそうなことがわかりました。
今回もたくさんの人と知り合いになり、さらにたくさんの人を紹介してもらい、という「いい連鎖」が生じました。人脈が点から線になった感じです。昨年の最初の頃しらみつぶしにブースを訪問して、当然誰も知っている人がいなくて訳も分からず説明していたのとは大違いです。人と人とのつながりというのは大変に重要なことだと改めて思います。それを私たちなりのやり方で曲がりなりにもここまで持ってくることができたということも良かったです。
さらに今後の展開について言えば、このハノーバーメッセだけのことではなくなってきました。私たちの水素機器向けゴム材料に大変興味を持ってくださる人がたいそう増えました。それに「タカイシサン、是非ウチに来てください。いつ来るんですか?」と言ってくれる人が本当にたくさんいました。それを考え合わせると、線が面になろうとしていることを感じます。
どれだけ私たちはラッキーなんだ?と思ってしまいます。たくさんの「奇跡」のような出来事が積み重なって、今回の成功がもたらされたのだと思います。
それでも、「まだできたはず」という思いが残るのもまた確かです。もっと準備ができたはず、もっとうまい質問の仕方・説明の仕方があったはず、もっといろいろな国の人とコンタクトが取れたはず、もっと深い議論ができたはず・・・「まだまだ」という思いが消えません。
「まだまだ」と思う部分を自覚したのはよい気づきで、次へのチャレンジ課題が見つかったと言えます。これが来年へとつながる次の一歩になるのかなと思いました。