わが社では新卒で入ってきた人に、「読書感想文」を書いてもらっています。
毎月一冊「課題図書」を与えて、月末までにA4一枚分(または原稿用紙2枚分)の感想文を書いてもらいます。
高校あるいは大学を出てわが社に入ってくる人にとっては、わが社が初めての「会社」であり、初めての「仕事」です。つまりこの会社で学ぶことが、これから何十年も続く社会人生活の「基準」となってしまいます。だから「基準」を知る一つの手段として、キャリアを始めるにあたって読んでおいたら役に立つ本を与えているのです。
ジャンルや内容は様々です。「しごと」とはなにか、社会人としてのマナー、仕事の進め方、「いい会社」とはどんな会社か、仕事を通して成長するとはどんなことかなどなど、いずれもこれから社会人として生活していく上で必要だと思う「ものの見方・考え方」が記されてある本を読んでもらっています。その時々で読んでいただく本も少々変わるのですが、その一例を紹介すると、
「『また、必ず会おう』と誰もが言った」 喜多川泰
「トヨタのできる人の仕事ぶり」 石井住枝
「日本で一番大切にしたい会社」 坂本光司
「できるやんか!」 中井正嗣
「『わかりやすい表現』の技術」 藤沢晃治
などなど・・・
毎月書いてくれた文章には私がコメントをつけて返しています。今までの経験で言うと、最初は書くことに慣れていなくて四苦八苦して書いていた人でも、毎月読んで書いてを続けるうちに、次第に自分の言いたいことを表現できるようになります。それぞれの仕事に対する成長も見て取れるようで、その人の性格・考え方・発想力・論理性・段取り力、そういったことに対する成長がよく表れていると思います。
そうして一年間、読書感想文を書き続けた人には、「ご褒美」として非常に美味しいものを食べに連れて行っています。
先日その「ご褒美」として焼肉に連れて行きました。去年の人だけでなく、数年前の人もまだ連れて行っていなかったので、まとめて一緒に行きました(どちらかというとここからが今日の本題です)。
今回行ったのは「知る人ぞ知る」大阪で三本の指に入る、飛び切りのところです!
このお店を選んだのは、ただ私が行きたかったからなのですが・・・
焼肉のフルコースです。お店からは一頭買いのA5ランクの牛からいろんな部位を出してくださいます。
いつもあまり見ない「すねの肉」なんて出てきて、楽しいです。
ひと品ひと品、出てくるたびに歓声が、口に入れるたびにため息が上がります。
皆さんとてもおいしく食べて下さいました。実にいい顔でほおばってくれます。
これだけ笑顔でおいしそうに食べてくれると、ご褒美に連れて行った甲斐があったというものです。
誕生日が近い人が二人いたので、サプライズでケーキを出していただきました。
ハッ