「居酒屋甲子園」で関西圏一位の居酒屋「てんてん」さんに行ってきました。
『「居酒屋甲子園」とは、”居酒屋から日本を元気にしたい”という想いを持つ全国の同志により開催された、外食業界に働く人が最高に輝ける場を提供する大会です。
全国からエントリーされた居酒屋のうち、独自の選考基準で選ばれた優秀店舗が、年一回、数千人が集う大会場に集結します。ステージで自店の想いや取組みを発表し、 居酒屋甲子園における日本一の店舗を決定、外食業界で働いている人が夢や誇りを持てる大会にすることを目指しています。』 のだそうです(下のHPより抜粋しました)。
「てんてん」さんは今年の予選で何と200点満点をマークしています。
正直言って私はこのお店を知りませんでしたが、飲食世界では有名なお店のようで、テレビで取材されたりもするようです。
大阪は天満橋の駅を上がって徒歩3分、普通のビルの地下1階にそのお店はあります。
本当にこんなところに関西一位のお店があるの?と思わせる怪しさです。
店の入り口には「元気いっぱいで営業中」の看板が。
「いらっしゃいませ!」の元気な声が響きます。
店内は決して広くありません。むしろ「この店が満点?」的な疑念がぬぐえません。
しかし案内され席に着いて見ると納得します。
このようなお客さんへの感謝が書かれた手作りのカードが立てられています。
お店の中のあちこちにも楽しい張り紙やカードが書かれています。
そしてスタッフの皆さんがとても元気で明るいのです。スタッフの皆さんが忙しい中にも実に自然な、そして元気な笑顔を見せてくださっています。
乾杯の後、何品か頼んでみました。
どれもボリュームがあり、よそとはちょっと違うこだわりがあり、何よりおいしかった!
これは看板メニューの「麻婆豆腐の天ぷら」です。
しっかりとした味付けで、お酒ととてもよく合います。
外はさくさく、中はピリ辛の麻婆豆腐。本当によそではないスペシャルな逸品です。
ついつい長居をしてしまいました。
帰り際には若いスタッフがプラカードを持ってわざわざお見送りに来てくれました。私たちが角を曲がるまで、ニコニコと笑顔で見送ってくれました。きっと彼にも大きな夢があるのでしょう。こんな姿を見るとまた来たくなってしまいます。
お店のスタッフの皆さんは誰に強制されたからではなく、心の底からワクワクするような仕事ができる喜びを全身に表している感じでした。決してボスがいるからではなく、また仕事だから挨拶や笑顔をするというわけでもなさそうです。
今回幸いなことに「ボス」の方に話を聞くことができました。「カリスマ的なボスが俺についてこいと強力に引っ張るという「巨人の星」ではなく、一人ひとりが能力を発揮して同じ目的に向かって船をすすめる「ワンピース」のようなリーダーシップに、今の世の中は変わってきた。」
この考えのもと、新人の教育に非常に力を入れ、採用にもじっくりと時間をかけるのだそうです。そして、自分が厨房で腕を振るうことはないけれど、スタッフとの対話・コミュニケーションを非常に大切にしていると言っておられました。
「夢だけじゃ食べられないけれど、夢がないと気持ちが続かない。それをどうつなぐかがボスの仕事」
自分に同じことができているかというとまだまだ全然・・・。自戒も込めてとても印象に残った言葉でした。