早朝のトイレ掃除が通算300回になりました。
会社にいる日は毎日必ずトイレ掃除をしています。早起きが大の苦手なのですが、くじけそうになる心を毎朝奮い立たせて7:30から15分間、朝イチの自分の心と対話をしながら、掃除をしております。
300回続けて私自身、人の苦労も知り、当たり前に思えることでも決して当たり前にできているのではないと気づかされました。そして何より、継続することの大切さ。
最初は真っ黒だった小便器のトラップがきれいになった時には心が洗われました。どんな組織でも気づかないうちに少しずつ見えない汚れがたまって、取れなくなっているのかもしれません。
始めたきっかけは落ちこぼれの人が「何かしたい」というので「それならトイレ掃除をやろうよ!」と言ったことです。ただやらせたのなら「罰ゲーム」ですが、これは一緒になって私が自ら取り組んだもの。それ以来、社内で何か問題を抱えている人には率先して声をかけ、朝一緒にやっています。
テレビのドキュメンタリーやドラマならこれが美談になるのですが、現実はそんなにきれいなものではありません。「スクールウォーズ」なら落ちこぼれの生徒が更生する感動ストーリーになります。実際のところは、そんなにうまくいきません。最初に始めた人は50日で来なくなりました。次に誘った人は声をかけただけで・・・。その後にやっている人もトイレ掃除それだけで仕事の能力が上がるわけでなく、性格が変わるわけでなく、周りの評価が上がるわけでもありません。
それでも私自身が変わり、周りの人が変わり、組織が変わり、会社が変わると信じて続けています。私自身が人に評価されようという気持ちはありません。100日で変わらなければ200日、200日で変わらなければ300日。ただ会社の環境ががよくなれば、使う人が気持ちよく使ってくれればという気持ちで行っています。
さらに次の100日に向けて、今日もトイレを掃除しています。