本ゴム協会に今年新たにできた分科会に「水素機器用エラストマー 材料分科会」というのがあります。来たる水素エネルギー社会のため、シール材研究開発の情報交換・議論の場として設けられたものです。
11月22日に3回目の例会が、なんと弊社を会場として行われました。当日は外部からの講師をお招きしての講演を二つと工場見学、そして懇親会が行われました。私たちもこのような会は初めてですので、どうお迎えしたらいいものかわかりませんでした。せっかく来て下さるのですから、わざわざ来た甲斐があったといってもらえるようだといいなと思い、準備・送迎から会場の設営など一生懸命務めさせていただきました 。
当日は講演もすばらしく熱がこもっており、質疑応答や意見交換についても和やかに真剣に討論されました。普通の研究成果の発表会と言うよりは、講演を通して現状と課題を提起し、より良い将来に向けてともに作り上げていこうと言う雰囲気が感じられました。
また、弊社の工場見学もたいへん好評でした。一般的にゴム業界は閉鎖的で、同業者の横のつながりがほとんどありません。それもあってゴムの業界は「裏で何をやっているのかわからない」という胡散臭い目で見られているのかも知れません。
私たちも少し前までは、外部の人には決して工場の中は見せませんでした。でも今は「作っている現場をオープンに見ていただいて、ちゃんとやっているねと信頼していただこう」という気持ちで対応させていただいています。今回はまさにその気持ちの現れです。
実際回った方たちも興味深々だったようで、「同じパッキンなら、大小の差はあれ作り方は似たようなものですね」とか「同じゴムでもチューブやホースとは違うのですね」などと言う声をいただきました。
それやこれやで分科会の後に弊社の食堂で行われた懇親会にもほとんどの人が残り、熱気そのままにたいへん盛り上がりました。立食形式で軽い食事を用意していたのですが、皆さん会話に熱心すぎてほとんど手がつけられず、「もったいないオバケがでる」ような状態になっていたほどでした。
事務局のNさんが帰り際に「本当に今日は良かった。もう20年ほどこの仕事をしているが、こんなに盛り上がったのは初めてだ」と言ってくださいました。私たちの姿勢をわかって下さって何かと分科会の準備をしていただき、当日までお骨折りをいただきました。こんなすばらしい機会をいただき、たいへん感謝しております。
あ、それから「メルマガ毎回読んでいますよ。面白いですね」と言ってくださった方がいました。個人的にはこの言葉が一番うれしかったかもしれません(^^