この記事が出るころには古くなっている話題かもしれませんが、この間のサッカーアジアカップ、日本対カタール戦はすごかったですね。
相手に先制されて追いついて、でも味方に退場者が出て直後に勝ち越されて、それでもそれから追いついて終了間際に逆転勝ち、なんてあまりに劇的です。難敵に3点も取るとは、この間まで得点力不足に悩んでいたのがウソのようです。
それでは「なぜ勝てたのか?」ということを考えてみました。
個人の選手の活躍は当然あります。試合を重ねて選手同士のコンビネーションも合ってきたのでしょう。試合終盤になって相手が疲れてきたということもあるでしょう。しかし大切なことは勝ち越されて心が折れそうになった時でも決して下を向かず、前を向いて次の一点を取りに行ったことだと思います。
たとえ不利な状況でもあきらめずに自分たちの力を信じて次のワンプレーに全力を注ぐ、こういった心構えのことをサッカー用語で「勝者のメンタリティ」というそうです。今回の勝因は日本代表選手が勝者のメンタリティを持っていた、ということに尽きると思います。
翻って私たちの毎日の職場にも「勝者のメンタリティ」があるかということを考えてみると、まだまだそれはまだら模様だと思います。何も言わなくても次の仕事に向かって全力を尽くす人もいれば、まだまだ指示待ちの人も、できない理由を並べる人も社内にはいます。しかし、この厳しい時代を乗り越え、世界で通用するゴムメーカーになるためには、全スタッフが「勝者のメンタリティ」を持ち、全員参加で会社をよりよくしていくしていくことが必須です。
弊社の63年の歴史を基盤にして、私はまだまだ良い会社にできると思っています。まず私自身が「勝者のメンタリティ」を強く持ち、それを幹部に、そして一人ひとり現場の人間にまで広めていくことを、これから何年かかってもやり通すつもりです。その過程でお客様のニーズにこたえお役にたつことこそが21世紀に受け入れられる人づくりであり、モノづくりであり、会社作りなのだと思います。