わが社には「経営理念」があります。
少し長いですが、引用します。
「高石工業株式会社は「開発型ものづくり会社」として、お客様の「できたらいいな」というアイデアを形にする。安全、安心、独創的な製品を圧倒的なサービスで提供し、お客様の感動を高める。
また地域社会に積極的にかかわり、「この地に高石工業はなくてはならない」と言われるよう努力する。
そして、ワクワクする仕事を通して「ひとづくり」を進め、社員・関係者みなが幸せになれる会社となることを目標とする」
弊社の経営理念は「三方よし」を基本にしております。
「三方よし」とは江戸時代の近江商人の教えで、「お客さんに喜んでもらい、社会にも貢献して、最後に私たちが儲ける」というものです。
この「経営理念」は私が社長に就任した年に定めました。
その時で創業60年近くでした。ちゃんとした経営理念は何とその時までなかったのです。父の代も祖父の代も理念がなくってよく経営してこられたなあ、と思いました。その時は。
でも、よく考えてみると別になかったわけではないのです。言葉に明らかにしなくても、トップが日々の言葉や行動が身をもって理念を示していたのです。
会社の中の昔話を聞いていると「お客様が会社までやってきて、新しい製品をできるまで一緒に取り組んだ」とか、「お客様の「できるんかな?」というものを苦労しながら作り出して来たから長いこと取引してもらえた」などという話を聞きます。
長い間取引してくださっているお客様が多いのですが、その実績と信頼はまさに「三方よし」で取り組んできたからにほかなりません。
また、地域の集まりでは大切にしていただき、知らない方々から「高石さん知っているよ」と声を掛けていただきまます。
また、定年になった社員さんからは口々に「初代・先代にはお世話になった。今の生活があるのは会社のおかげです」と言ってもらいます。
今は「経営理念」を毎日工場ごとに集まって、みんなで唱和しています。今年の初出勤からですから、今日で184回になります。
今ではほとんどの人がソラで言えます。私のこの思いが現場の一人一人に至るまで染み透って、真にお客様のためになり、世間から一層信用され、そして私たち自身が幸せになる組織にしていきたいと思います。