先週一週間、鳥取工場の研修に再び行ってきました。6月の時は仕上・検査でしたが、今度は成形です。仕上検査の時は現場目線を知り、仕事の流れ・情報の流れを知るために行きましたが、今回は現場の大変さを知るために行きました。
成形作業は熱した金型にゴムを仕込んで熱を掛け、製品にする工程です。成形機は200℃近くの高熱を発する機械なのですが、一番暑い時期にあえて行きました。
連日35度を越える中、現場は45度を越えます。その中での5日間は非常にきつかったです。流れる汗と熱気の中、ヤケドを何ヶ所もしました。そばで見ているだけなら簡単そうな作業なのですが、実際やってみると大違いです。仕込み生地はまっすぐに置けないし、操作の順番は間違いそうになるし、全然思ったように行きません。
疲労困憊しながらあっという間に5日間体験が終了しました。何とか倒れずにすみました。今も筋肉が悲鳴を上げています。実際何度か心が折れそうになりました。まわりの人の助けなしには完走はできなかったでしょう。
5日間を通して、「高石品質」を支えているのは現場の心遣いであり、それを実現しているのは現場の人だとわかりました。「現場・現物・現実」の「三現主義」とはよく言いますが、それを身をもって実感しました。もちろん自分が現場に入ることで生産性が上がるわけでもなく、それどころか周りの人に気を遣わせてしまっているばかりだと思います。それでも、実際の作業を通して、現場の人の思いや心を知ることができました。
この人たちがより良い仕事をすることができるようにするのが、そしてお客様にそれをお伝えし、よりお役にできるようにするのが社長である私の仕事であると再認識した次第です。