スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発は今でも覚えています。
1986年のことですからもう20年以上前になります。衝撃的でした。
原因はフッ素ゴムのOリングが低温のために凍結して弾性が無くなり、シールができなくなったことです。そのためにタンクの液化燃料がもれて引火したのだそうです。
フッ素ゴムは耐油性・耐薬品性・耐熱性に優れますが、低温性が弱く氷点下で弾性が悪くなります。マイナス30度くらいになるとカチカチに凍ってしまいます。実際お客様からもご相談を受けることがあります。
科学の粋を集めても時には思いもよらないことが起こります。
「失敗学」という学問があるくらいです。
ゴムと一口に言っても種類はいろいろあり、用途、温度や使用条件で適するゴムはそれぞれ違います。
ゴムの選定は非常に大事です。
何か気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。