この間、「ゴムの寸法が違う」とお客さんから電話がありました。
よく聞いてみると、寸法が大きくなっている、手に持った感じが柔らかい・・・
「あ、これは・・・」とピンと来るものがありましたので、さらに調べてみました。ゴムの材質はウチのEPDMベースのゴムで、シリコングリスを塗って組み立てているということ。週末につけて放置していたようだということ。
どうやらグリスがゴムの中に入り込んで膨張したようです。寸法が変わったのもそのせいです。持った感じが柔らかいのもそのせいなのです。
一般にEPDMという材質のゴムは油(鉱物油)に弱いのです。シリコングリス・シリコンオイルもEPDMの種類によってはゴムの中にグリス・オイルがしみこんで膨潤します。だから持った感じが柔らかく感じられるのです。中にはゴムから薬品が抜け出すこともあります。
解決策としては組み立て時にできるだけグリス・オイル類を使わないこと。もし使うなら事前に十分テストして確認すること。問題ないレベルと確認されたら、使用は少量にとどめ、長時間(休みの日とか)ずっとグリス・オイルに漬けておかないこと。
実際に使っておられるグリスやオイルをお借りできればこちらで試験することもできますし、アドバイスができます。もしそういうことでご懸念がありましたらご連絡ください。