社員の「のびのび」ブログ社員の「のびのび」ブログ
2015年4月14日

ハノーバーメッセ2015レポート<その8>

今日いろいろな方とお話をしたことを少しまとめてみました。

 

ドイツは環境大国として知られ、原発も2022年までに

全廃することを決めていますし、クリーンエネルギーへの

関心も高いことでも有名です。

 

市民レベルでみても、みんなゴミの分別にも熱心で、

ビンだけでも透明、茶いろ、それ以外といった感じで

細かく分けて出しています。

 

そのドイツで水素社会の実現についての広がりがどこまで

すすんでいるかですが、実はまだまだこれからというのが

ホントのところのようです。

 

これまでのドイツは水素ではなく、太陽光や風力の利用に

力を入れてきました。いわゆる太陽光発電(PV)や

風力発電というものです。

 

実際にベルリンでは一般家庭の屋根にずらりと太陽光発電の

ソーラーパネルがならんでいる光景が見られます。

 

ここへきてドイツも水素社会を目指すと宣言はしているものの、

これまで国をあげてPVや風力への取り組みを強化してきた

ことがあるため、どのタイミングで舵を切ろうかということに

苦労しているようです。

 

実際、家庭用の燃料電池も昨年から販売が始まっていますが、

価格もまだ高いうえに、一般の人たちの認知度もあまり高くないので、

普及には相当の時間を要するのではと言われています。

 

といった話をいろいろ聞いていると、2020年にオリンピック、パラリンピックの

開催が決まり、それを契機に一気に水素社会の実現をすすめようと

している日本とはずいぶん様子が違うなと感じます。

 

「じゃあ、日本の方がすすんでいるからヨーロッパでは展示会に出たりといった

 活動をしなくていいじゃないか」、と思われるかもしれません。

 

しかし、水素関連の研究をしている企業や人はとても多いですし、

日本よりも大きい規模で取り組み、市場を作ろうとしているところも

たくさんあります。

 

まだこれから広まる市場だからこそ、そこには先頭を切ることの意味があります。

 

ましてや水素ステーションで使う専用のOリングなんて

どこも作っていないものですから、その意味はなおさらです。

 

とてもニッチな世界ではありますが、将来それが大きな実と

なることをことを信じてこの仕事を続けていければと思いました。

 

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