製造部 坂田
少し前のことになりますが、
4月17日に大阪銀行協会大会議室にて行われた講演会に参加しました。
藤原和博先生の「世の中を学ぶ」と題した講演でした。
藤原先生はリクルートから公立中学の校長になられ、
5年間の校長時代にかなりユニークな授業や数々の改革を行い、
何度かテレビで取り上げられたそうです。
そして現在は大阪府知事の特別顧問として大阪府の教育改革に取り組んでおられます。
講演内容は今までの教育の問題点と今後の進む道しるべについてでした。
杉並区立和田中学校時代に地域との関わり合いを通じて「世の中科」を作り、
地域の人々や学生を先生にして身近な事柄を題材に取り上げ、
中学生の興味を引く事により自ら勉強を自発的に行う様にしたこと。
今までの学校教育は遠い所から教えて近い所を教えないので勉強に興味が持てず、
ひいては学力の向上に繋がらなかったこと。
20世紀の成長社会は「みんな一緒」で情報処理力、「正解」の導き方、
つまりジグソーパズル型学力が求められていた。
しかし、21世紀の成熟社会は「それぞれ一人一人」で情報編集力、「納得解」の導き方、
つまりレゴ型学力が必要になりますが、現状の教育現場はそれに十分に対応していない
と思われること。などがお話の中心でした。
現状の世の中の変化を色々な例を出して説明していただき、
出版されている本を買って読もうと思うほどでした。興味ある方はぜひ読んでください。