伸縮自在ブログ伸縮自在ブログ
高石工業株式会社 伸縮自在ブログ 水素暴露試験用ゴム試験片の作成 水素暴露試験用ゴム試験片の作成  №2 見積依頼
2009年4月27日

水素暴露試験用ゴム試験片の作成  №2 見積依頼

営業部 齋藤

お客様 : 九州大学水素利用技術研究センター 様
キーワード : ダンベル 配合 提案型営業

営業部の斉藤です。

前回は西村先生からのファーストコンタクトの話をしました。
今回は見積依頼の話をします。

 

久しぶりに連絡が来た

前回電話を切ってからというもの「いつになったら連絡がくるかなー」とどきどきしながら待っていましたが、1週間後メールで見積依頼が来ました。
内容は、
sikennhenn 2.JPGのサムネール画像材料が4種類
① NBRカーボンブラックなし
② NBRカーボンブラックあり
③ EPDMカーボンブラックなし
④ EPDMカーボンブラックあり

これら4種類の材料それぞれに試験片を4種類
① 平角150㎜×150㎜×2㎜
ダンベル1号
③ 短冊2㎜×1㎜×60㎜
④ 厚さ20㎜程度の方形もしくは円形
というものでした。

 

配合について

前回お話しませんでしたが、配合についてはIMG_8479.JPG
ファーストコンタクトの時にある程度打ち合わせはしてありました。
私たちは材料を命とするゴム屋ですから、配合内容を教えるわけには
いきません。

西村先生はその点をよく理解されておられて、
「当然公開できないでしょうし、独自の配合を聞くつもりもありません」
 と配慮していただいたことを覚えています。

ゴム屋に配合を聞くということは、鰻屋に秘伝のタレを聞くようなもので、
「そんなもん教えられますかいな」といわれるのがオチなのです。

西村先生からの提案は、ゴムの本に載っているような基本的な配合でいいというものでした。
それでも疑り深い私たちは、配合をすべて指定してほしいというお願いをしました。
なぜなら私たちが使っているポリマーの種類、カーボンの種類、使う薬品、などすべてがノウハウの固まりだからです。

結局西村先生の方より希望の配合をお伺いして、それに私たちから対応できるものは流用し、できないものは購入する、という形をとりました。

 

いい関係

この案件は大学の研究なので、論文として公開される、ということが前提でした。
したがって、閉鎖的といわれるゴム業界においてどこまでオープンにしてよいものやら戸惑いました。
西村先生はそのあたりを十分考慮されていて、
どうしたら私たちが対応しやすいか最初から気遣ってくださいました。
この点はとてもありがたかったです。
ですから私たちもどういう方法が一番いいのか考えることができましたし、気軽にご提案もできました。

売り手である私の方から申し上げるのもなんですが、いい関係ができつつあるなと思いました。
問い合わせの対応をしていると日々新しいお客様とお話をしますが、
いい仕事というのは内容ではなく、人と人との関係だとつくづく感じます。

 

調整大変でした

きれいごとを言っていますが、実際の調整は大変でした。
薬品の種類、カーボンの種類、試験片の形状・・・など。
当時の記録を見ると電話とメールが入り乱れていました。
まあ私がこういうことに慣れていなかったのが一番の原因かもしれませんが・・・。
幸い、西村先生がこちらのやりやすいようにしてくださいとおっしゃってくださったので、
すんなりと配合を決めることができました。

 

詳細を聞く

お恥ずかしい話ですが、最初の電話の時にこの試験片の目的を聞いていませんでした。
応対するのが精いっぱいでそんな余裕もなかったんだと思います。
御見積りを出すにあたって、「で、なんに使うんですか?」と聞いたくらいです。
今では使用環境や目的を尋ねるようにしています。
もちろん機密事項もあるでしょうからできる範囲でいいのですが、
教えていただいた方が私たちからの提案もできますし、仕事はやりやすくなります。
実はそこに私たちの特徴があります。

 

提案型営業IMG_8903.JPGのサムネール画像

いっしょに考え最適な方法を提案するというスタイル、
つまり提案型営業です。
多くのお客様は「ゴムのことはよくわからない」とおっしゃいます。
西村先生も設備一式を揃えて自分でやってみようと検討された
ということでした。ですがその道のりを考えると、「ゴムの研究」より「ゴムを作る研究」から始めないといけないので断念したそうです。

初回の「おもしろい案件」でもお話ししましたが、入社数年の私ではとても知識が追い付きませんが、創業61年(おかげさまで4月10日に迎えました)の経験はちょっと他ではないものと自負しております。

 

御見積り

さて詳細はというと、この試験片を水素中に入れてどう変化するか見るのだそうです。
それがいったいどういうものか想像もつかなかったので、その時は「あーそーですか」
と返事するくらいしかできませんでした。
結果はゴムが見たこともないような変化を起こすのですが、それは別の回にお話しします。
とりあえずは予定通り、御見積りを提出しました。

3週間後に注文がきて試験片製作に取り掛かることになります。
そのあたりは次回に。

ではまた。

 

ページの先頭へ