営業部のチャンです。
子どもの頃、旅行といえば高層ビルが立ち並ぶ場所や、歴史的な博物館がたくさんある場所、最先端の機械に囲まれた場所に行くことを夢見ていました。
しかし、年を重ねるにつれて、観光客でごった返し、写真を撮るためにスペースを奪い合うような場所には、あまり行きたいと思わなくなりました。
いつの間にか、人が少なくて自然の景色が美しい場所に惹かれるようになっていたのです。
オーストラリアの冬にウルルを訪れました。「冬こそがこの山脈のハイシーズンだ」と言われます。
ウルルは半砂漠気候に属しており、ほとんど砂漠のような場所です。そのため、夏になると気温は45〜50度まで上がることもあります。暑さももちろん厳しいのですが、それ以上に恐ろしいのは「ハエ」です。
ハエは至る所にいて、顔を覆うネットを1秒でも外そうものなら、すぐに顔中に群がってきます。
ここは「オーストラリアの心臓」とも言われる神聖な土地であり、自然環境を守るためにも、観光客の数を制限する目的でホテルは5軒しか建てられていません。
シドニーから飛行機で約3時間半の距離にありますが、レストラン、スーパーマーケット、キャンプ場、無料シャトルバスなど、生活に必要なものはすべて揃っています。
特筆すべきは、すべての情報が公式ウェブサイトにとても詳しく掲載されており、スーパーマーケットでは特定の時間帯に割引が行われることもあります。事前に計画を立てれば、意外と費用も高くありません。
宿泊施設の数が限られていることや、観光客の数が少ないことから、宿泊費やツアー料金は他の観光地よりやや高めかもしれません。
しかし大切なのは、支払った分に見合うサービスがきちんと提供されるということです。私は、オーストラリアのサービスのあり方に感心しました。
「誠実さは持続可能な発展の土台である」――この言葉に、私は深く共感しました。








