技術部 O.K
合成ゴムの”弾性”という特徴を活かし、耐油性、難燃性、導電性や耐候性など様々な機能を持たせる配合設計には、”おもしろさ”がいろいろあります。
それはプラスチックと比べて、ゴムはまだまだ分かりにくい点が多く、取扱いが難しいからです。
私はどちらかというと理論よりも実施を重ね、職人技の”勘”に重きをおいています。
最近はいろいろな人が「配合設計」に関する書物を出版し、配合もかなりオープンになりましたが、最後の”サジかげん”により、耐久性や性能が大きく変わる事があります。
これが配合設計者にとってやりがいのあるところです。
また、配合研究をしていると思いがけない現象や結果に出会います。
その現象を注意深く観察し、視点を変えて評価してみると、
新たな発見につながり、研究の新展開に結びつく事が起こる可能性が有ります。
私にも耐温水性NBR、低摩擦性NBR(NSPラバー)、EPDM半透明ゴム、その他いろいろな新しい分野が開けた経験があります。
配合設計や研究をしていて、目的通りの結果が出なくてもあきらめないで、視点を変えて、もう一度見直してみるのも必要なことでしょう。