技術部 西山
5月14~15日に関西ゴム技術研修所主催で一泊の工場見学会がありました。
1日目のJSR株式会社と株式会社エラストミックスの四日市工場の見学のことをお話いたします。
工場見学は13時から16時まででした。
JSR株式会社の敷地内に株式会社エラストミックスがあり、どちらの工場も住所は同じです。
JSR株式会社では、汎用ゴムのSBR(スチレンブタジエンゴム)や、
特殊ゴムのNBR(ニトリルゴム)など原料ゴムを生産しています。
原料ゴムの主成分はエチレンやプロピレンなどであり、
これらは高温でナフサを分解すると得られます。
一定サイズに裁断された検査済のSBRがポリシートに包装され、
ロボットで専用箱に入れられていました。
株式会社エラストミックスでは、マスターバッチゴムを生産しています。
これは、原料ゴムに前もって何種類かの配合剤を加えて練ったゴムです。
混練時にマスターバッチゴムを使えば、配合する薬品の種類が減り、
混練時間の短縮につながります。
工場ではバンバリーミキサーにゴムと薬品が投入され、
ミキサーで練られたゴムがカレンダーロールを通り、ゴムシートになっていました。
今回の工場見学会を通し、あらためてものづくりの面白さに気付きました。
また自社とは異なった生産現場を見られて参考になりました。
ゴムはパッキン・タイヤ・ホースなど日常生活で幅広く使われています。
私も自分で配合設計したゴムを練り、製品がきちんと仕上げられるように
努力していきたいと思います。